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奨学金で400万円を借りた場合、何年で返済することができるのでしょうか。奨学金は金利が低いですし、月々の返済額も少な目に設定されていることも多いですが、あまり時間が掛かり過ぎてもキツイですよね。
また、大学を卒業した後の給料が安いと、返済がキツクなってくる人も当然出てきます。そこで、ここでは奨学金400万円の返済プランについて詳しくお伝えしていきます。
目次
奨学金400万は何年で返済できるの?
奨学金で400万円も借りてしまうと、「これを返済するためには一体何年かかるの?」と心配になる方もいらっしゃるかと思います。もちろん、早く完済できることに越したことはありませんよね。しかし、その一方で、焦って早く返そうとすると、生活が苦しくなってしまう場合もありますよね。
ですから、そういった点も踏まえながら、あなたにあった400万円の奨学金の返済プランについてお伝えしていきます。
無理のない返済期間は20年
400万円の奨学金の返済期間に関しては、基本的には20年で返済することが推奨されています。実際、20年と聞くと、むちゃくちゃ長いように感じるかしれません。22歳から返済を始めて完済できるのが42歳の時というわけですからね。
ただ、奨学金は金利が低いので、返済期間が長くなっても利息の負担が増えることはほとんどないので、返済期間を長くして、月々の返済額を減らしていくという選択肢も十分ありだと言えるのです。
月々の返済金額と利息の総額はいくら?
では、返済期間を20年とした場合、月々の返済額や最終的に支払う利息の総額はいくらになるのでしょうか?奨学金を扱っているJASSO(日本学生支援機構)では、奨学金の返済例を公式HPで紹介しています。
その中で、第二種奨学金(利息付・貸与型)の奨学金を4年生大学で合計384万円(400万円弱)借りて20年間で返済する場合、返済プランは金利に応じて以下のようになっています。
金利 | 返済総額 | 利息総額 | 月々の返済額 |
---|---|---|---|
0.50% | 4,045,295円 | 205,295円 | 13,874円 |
1% | 4,257,118円 | 417,118円 | 14,428円 |
2% | 4,699,817円 | 859,817円 | 15,574円 |
3% | 5,167,586円 | 1,327,586円 | 16,769円 |
つまり、大体月に15,000円ぐらいずつ返済していけば、20年間でちょうど完済できるようになるわけです。
返済期間が20年になるとキツイ?
ただ、返済に20年かかるというのは、別の観点からいろいろキツクなってくる場合があります。まず、40代前半まで奨学金を返済し続けれなければならなくなるので、結婚などに向けた資金作りが大変になってきます。
また、返済期間が長くなるほど、当然、完済するまでに支払う利息の金額が増えます。もし金利が3%になってしまうと、利息の総額は130万円を超えてしまうので、非常にもったいないですよね。(ただし、3%というのはあくまでも上限金利で、奨学金の実際の年利は、1%未満で収まることがほとんどです)
返済期間を20年にすると月々の返済額を15,000円ぐらいに押さえることができるという点ではメリットが大きいですが、その一方で、人生プランを設計していく上で、少し障害になったり、最終的に支払う利息が膨れ上がったりするリスクは増えてまうので注意が必要です。
返済期間を10年にするとキツイ?
では返済期間を20年から10年に短くしたら、どれくらいキツクなるのでしょうか。まず、返済期間が10年になると、月々の返済金額は3万円前後ぐらいになります。
もし、月に4万円ずつ返済したら、10年以内に返済できますが、社会に出たばかりの時の給料で、毎月4万円ずつ返済していくとなると、生活はかなり大変になるかもしれません。毎月の返済額が増えれば、余裕を持って使えるお金が減り、飲み会に参加したり、自由に遊んだり、車を買ったりすることが難しくなってしまうからです。
実際、大学を卒業して一人暮らしを始めたりすると、家賃や生活費などでお金が掛かってくるため、月収20万円ちょっとだと、月々の返済額が3~4万円というのはキツイとか思います。
ですから、返済期間を10年ぐらいに圧縮しようと思ったら、月々の収入を増やす必要があります。特に結婚前で、バイトなど副業をしやすい環境であれば、バリバリお金を稼いでどんどん返済スピードを上げて、一気に完済してしまうのも一つの方法です。
もちろん、ボーナスをもらったら優先して繰上げ返済をしていくのも良いでしょう。奨学金を早い段階で完済できれば、生活にも余裕ができて、将来に対するプランもより立てやすくなっていきますよ。
奨学金を含む借金が400万円ある場合
ここまでの話は奨学金の残債だけが400万円あった場合の話です。もし、奨学金が200万円で、銀行や消費者金融などからの借金が200万円あると、返済はかなりキツクなるはずです。なぜなら、銀行や消費者金融の借金の金利は10%~15%と、奨学金の金利に比べたら遥かに高いからです。
しかし、だからと言って、個人再生や自己破産をすると、すべての借金が整理の対象となるため、奨学金も免責の対象としなければならなくなります。ここで、もし、人的保証ではなく機関保証を利用していれば、個人再生や自己破産を行っても、親や親族に迷惑を掛けることはありません。
>>奨学金が機関保証であれば自己破産や個人再生でメリット大?
ただ、奨学金で連帯保証人を立てている場合は、返済義務は連帯保証人になっている親へ行ってしまいます。その場合は、親に多大な迷惑を掛けることになりますよね。
しかし、そういった時、任意整理という別の債務整理の手続きを選択すれば、奨学金を整理の対象から外すことも可能となります。そして、奨学金以外の借金の返済額を減らすことによって、借金問題や生活苦を解決できる可能性が出てきます。
実際に奨学金以外の借金をどれだけ減らせるかは、以下の方法で調べてみて下さい。
まとめ
400万円の奨学金を返す場合、返済までにかかる期間は基本的に20年間となりますが、がんばって返済するば10年間で完済することも可能です。また、その際の月々の返済額は、
- 20年返済であれば15,000円前後
- 10年返済であれば30,000円前後
ぐらいが目安となります。返済期間が短いと、月々の返済はきつくなりますし、返済期間が長くなれば、利息が増えてしまいますし、結婚への影響が出てしまうケースもあります。
ですから、400万円の奨学金は、無理のない返済プランを立てつつ、ボーナスなど臨時収入があれば、積極的に繰り上げ返済に回していきましょう。
また、400万円の借金の中に、奨学金だけでなく銀行や消費者金融からの借金も含まれている場合は、債務整理で解決するのも一つの選択肢です。
もし奨学金に連帯保証人が付いていると個人再生や自己破産だと保証人に迷惑が掛かってしまいますが、そんな時は、任意整理で奨学金以外の借金だけを整理するという方法もあります。
ですから、返済に困った場合は、一度、弁護士や司法書士に気軽に相談をしてみてください。