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任意整理では、整理する対象の債権を選べるというメリットがあります。

ただ、任意整理の対象から外したクレジットカードも、後から強制解約になる確率が高くなります。

そういう事態に遭遇すると、「せっかく対象から外したはずなのに何で?」という気持ちになってしまうかと思います。

ここでは、その理由と対処法についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

クレジットカードは強制解約になり得る

Yahoo!の知恵袋を見ても、任意整理で外したクレジットカードが強制解約となり、困っている方がいらっしゃいます。

任意で債務整理中でしたが債務整理していないカード会社のカードも使えなくなりました
合計3社のカード会社の任意の債務整理をしました。
3年間で全額支払うことに、弁護士を通して合意に達しました。
ひとつだけ、どうしても残しておきたかったカード会社の債務整理はなかったのですが、突然、カードの契約を打ち切ると通達が来ました。

実際、まだ使えると思っていたクレジットカードが使えなくなると、かなり焦りますよね。

強制解約になってしまう理由

では、何で任意整理から外したクレジットカードが強制解約になってしまうのでしょうか?

その理由は、任意整理の手続きを行なうと約5年間、信用情報機関に事故情報が登録されて、ブラックリスト状態になってしまうからです。

クレジットカード会社は、カードを更新する時だけでなく、定期的に途上与信を行なうことがあります。

その時に、クレジットカード利用者の信用情報を照会するのですが、そこで事故情報を発見すると、強制解約されやすくなります。

実際に強制解約になるかどうかはクレジットカード会社の判断によりますし、中には任意整理後もクレジットカードを更新できたという人もいます

現在、任意整理中の知り合いがいまして、今年10月にあるクレジットカードの更新があるため、まず更新されないだろうと思っていたそうなのですが、予想外に新しいカードが送られてきたそうです。

ただ、全般的に見れば強制解約になるケースの方が多いので、覚悟はしておいた方が良いでしょう。

クレジットカードの強制解約対策について

では、そのような強制解約の時にも動じないためにはどういった対策をしておくと良いのでしょうか?

家族カードを作っておく

家族カードであれば、主たる契約者の信用情報は問われますが、家族カードを持っている人の信用情報は問われません

ですから、主たる契約者である家族の信用情報さえ、問題なければ、基本的に作れますし、強制解約されることもありません。

デビットカードを使う

デビットカードは、利用した時に紐付いている銀行口座から引き落としがされるシステムになっています。

ですから、この場合も信用情報は関係なくなるので、問題なく使えます。

審査が甘いクレジットカードを作っておく

クレジットカードの中にも審査に甘いカードがあります。

具体的には、楽天カードやアメックスカードなどは、任意整理後の返済中でも作れたという方が結構いらっしゃいます。

もちろん、最終的に審査に通るかは、自己責任で行って頂くようになりますが、これからのクレジットカードは審査に通りやすいですし、任整整理後も、残すことができる確率は高くなるでしょう。

事前の準備で対応は可能

もし、クレジットカードが強制解約になるとは想定していなくて、突然、解約ということになると、パニックになってしまうかもしれません。

しかし、ここでご紹介した方法で対策を打っておけば、必要以上に慌てることなく、落ち着いて対処できるでしょう

あとは、任意整理を行なう前に、債務整理に強い弁護士や司法書士によく相談をしながら、手続きを進めていかれることをオススメいたします。