
奨学金の借金が400万円あると返済プランはどうなるのでしょうか?
奨学金は、金利が低いですし、月々の返済額も少な目に設定されていることも多いですが、借金であることには変わりません。
また、大学を卒業した後の給料が安いと、返済がキツクなってくる人も当然出て来ます。
そこで、ここでは奨学金400万円の返済プランについてお伝えしていきます。
奨学金400万円の月々の返済プランは?
奨学金を扱っているJASSO(日本学生支援機構)では、奨学金の返済例を公式HPで紹介しています。
その中で、第二種奨学金(利息付・貸与型)の奨学金を4年生大学で合計384万円(400万円弱)借りて20年間で返済する場合、返済プランは金利に応じて以下のようになります。
金利 | 返済総額 | 利息総額 | 月々の返済額 |
---|---|---|---|
0.50% | 4,045,295円 | 205,295円 | 13,874円 |
1% | 4,257,118円 | 417,118円 | 14,428円 |
2% | 4,699,817円 | 859,817円 | 15,574円 |
3% | 5,167,586円 | 1,327,586円 | 16,769円 |
奨学金400万円の返済はキツイ?
ここでは返済期間が20年となっていますが、もし、返済期間が10年になると、月々の返済金額は3万円前後ぐらいになります。
もし、月に4万円ずつ返済したら、10年以内に返済できますが、社会に出たばかりの時の給料で、毎月4万円ずつ返済していくとなると、生活はかなり大変になるでしょう。
返済額が増えれば、余裕を持って使えるお金が減り、飲み会に参加したり、自由に遊んだり、車を買ったりすることが難しくなってしまうからです。
実際、大学を卒業して一人暮らしを始めたりすると、家賃や生活費などでお金が掛かってくるため、月収20万円ちょっとだと、月々の返済額が3~4万円というのはキツイと思います。
返済期間が20年になると
その一方で、20年返済にして、月々の返済額を2万円弱に抑えれば、毎月の返済負担は減らすことができます。
しかし、その代わり、30代後半まで奨学金を返済し続けれなければならなくなるので、結婚などに向けた資金作りが大変になってきます。
また、返済期間が長くなるほど、当然、完済するまでに支払う利息の金額が増えます。
もし金利が3%になってしまうと、利息の総額は130万円を超えてしまうので、非常にもったいないですよね。
(ただし、3%というのはあくまでも上限金利で、実際の年利は、1%未満で収まることがほとんどです)
ですから、ボーナスをもらったら優先して繰上げ返済をしていかれることをオススメいたします。
また、もし結婚前で、バイトなど副業をしやすい環境であれば、バリバリお金を稼いでどんどん返済スピードを上げて、一気に完済してしまいましょう。
奨学金を含む借金が400万円ある場合
ただ、ここまでの話は奨学金の残債だけが400万円あった場合の話です。
もし、奨学金が200万円で、銀行や消費者金融などからの借金が200万円あると、返済はかなりキツクなるはずです。
なぜなら、銀行や消費者金融の借金の金利は10%~15%と、奨学金の金利に比べたら遥かに高いからです。
しかし、だからと言って、個人再生や自己破産をすると、すべての借金が整理の対象となるため、奨学金も免責の対象としなければならなくなります。
ただ、奨学金で連帯保証人を立てている場合は、返済義務は連帯保証人になっている親へ行ってしまいます。
その場合は、親に多大な迷惑を掛けることになってしまいます。
(ただし、人的保証ではなく機関保証であれば、個人再生や自己破産を行っても、親や親族に迷惑を掛けることはありません)
>>奨学金が機関保証であれば自己破産や個人再生でメリット大?
しかし、そういった時、任意整理という別の債務整理の手続きを選択すれば、奨学金を整理の対象から外すことも可能となります。
そして、奨学金以外の借金の返済額を減らすことによって、借金問題や生活苦を解決できる可能性が出て来ます。
実際に奨学金以外の借金をどれだけ減らせるかは、以下の方法で調べてみて下さい。
まとめ
400万円の借金の返済プランは、金利によっても多少違っては来ますが、月々の返済額は、
- 20年返済であれば15,000円前後
- 10年返済であれば30,000円前後
ぐらいが目安となります。
返済期間が短いと、月々の返済はきつくなりますし、返済期間が長くなれば、利息が増えてしまいますし、結婚への影響が出てしまうケースもあります。
ですから、400万円の奨学金は、無理のない返済プランを立てつつ、ボーナスなど臨時収入があれば、積極的に繰り上げ返済に回していきましょう。
また、400万円の借金の中に、奨学金だけでなく銀行や消費者金融からの借金も含まれている場合は、債務整理で解決するのも一つの選択肢です。
もし奨学金に連帯保証人が付いていると個人再生や自己破産だと保証人に迷惑が掛かってしまいますが、そんな時は、任意整理で奨学金以外の借金だけを整理するという方法もあります。
ですから、返済に困った場合は、一度、弁護士や司法書士に気軽に相談をしてみて下さい。