
奨学金の借金が600万円ある場合、最終的な支払う利子はどれくらいで返済には何年ぐらい掛かるのでしょうか?
また。これぐらいの奨学金の借金があると結婚に影響が出て来てしまうのでしょうか?
ここでは、万が一、奨学金を返済できない場合の対処法も含めて解説をしていきます。
奨学金600万円の利子はどれくらい?
奨学金の金利は0%~3%の範囲に収まります。
もし、第一種奨学金であれば、無利子となりますが、審査は厳しいので、多くの方は有利子である第二種奨学金を利用しています。
ただ、最近は奨学金も金利は下がっているで、有利子でも、金利0.01%~0.33%が相場となっています。
では、固定金利0.33%で奨学金を600万円を借りた場合、何年で返済して、月々の返済額はいくらになるのでしょうか。
(第二種の場合は、月々の貸与額は12万円が最大となるので、厳密に言えば大学の場合、支給される奨学金は最大で576万円となります)
こちらの奨学金の返済シミュレーションで計算してみると・・・
- 月々の返済額:25,877円(最終月は25,990円)
- 返済年数:20年
- 返済総額:6,210,593円(利子は約21万円)
となります。
やはり、金利が低いと、借金が600万円であったとしても、利子は20万円ちょっとで済む訳ですね。
奨学金600万円の借金は結婚に影響を与えるか?
毎月の返済額が25,000円ぐらいだと、それほど、大した金額ではないかもしれません。
しかし、ここで問題となって来るのは、その返済生活が20年間続いてしまうということでしょう。
ですから、600万円の奨学金の返済途中で結婚をできるかどうか、あるいは彼氏や彼女が奨学金の借金を残している場合、結婚ができるか心配する方がいらっしゃいます。
ここら辺は、奨学金で600万円の借金があったとしても、
- 銀行や消費者金融からの借金と違って低金利である
- 借金の理由がギャンブルとか浪費ではなくて学費だった
ということで、しょうがないと考える方が多いようです。
ただ、その一方で気を付けないといけないのは、夫婦両方奨学金の返済が残っていると、結婚をして、同一生計になった際、奨学金の返済は、二人分で5万円を超えるということです。
奨学金の上手い返し方
ですから、奨学金で600万円の借金があっても、結婚はできると思いますが、可能であれば、結婚前、或いは結婚後であれば子供が生まれる前までに、できる限り繰り上げ返済をしておくことをお勧めいたします。
結婚をして、子供が生まれると、子供が小さい内は、奥さんが働けなくなって、世帯収入は半分となるからです。
そして、子供が大きくなればなるほど、掛かる費用は増えていくため、事前に貯金を作っておかないと後々非常にキツクなって来ます。
奨学金を債務整理するという考え方
また、人によっては、600万円の奨学金の返済ができずに債務整理を検討する方もいらっしゃいます。
その場合の効果を簡単にお伝えすると、
- 任意整理:利息をカットできても20万円程度しか利益が出ないのでやる意味がない
- 個人再生:600万円の奨学金の借金は最大で120万円まで減額することができる
- 自己破産:チャラにしてもらうことも可能
という感じになります。
ただ、奨学金を債務整理の対象にしても大丈夫なのは、機関保証になっている場合のみです。
なぜなら、機関保証ではなく、人的保証という形で、親や親族が連帯保証人や保証人になっている場合は、個人再生や自己破産で残債を減額したり、チャラにしたりできたとしても、その分がすべて連帯保証人(保証人)に請求されてしまうからです。
ですから、その場合は、奨学金を管轄している日本学生支援機構に、
- 減額返還:毎月の返済額を減額してもらって返済期間を延長してもらう
- 返済期限猶予:一時的に返済を猶予してもらう
などができないか相談をすると良いでしょう。
借金は若い内にできるだけ減らしておこう
奨学金の金利は低いといっても、600万円も借りてしまうと、結婚をして、子供が生まれるとかなり負担が重たくなって来ます。
ですから、独身時代は将来のために、できるだけ早く奨学金を完済できるようにがんばりましょう。
また、奨学金の返済がどうしもできない状態となって、機関保証を利用している場合や、奨学金以外にも銀行や消費者金融からの借金も多い場合は弁護士や司法書士など法律の専門家に債務整理を相談をしてみることをお勧めいたします。