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奨学金 600万 彼氏

もし、彼氏が600万円の奨学金を抱えていたら、あなたはどうしますか?特に、結婚を前提にお付き合いをしていたら「結婚をすると、奨学金の返済分が家計を圧迫しないかな?」「そもそも結婚はしない方が良いのかな?」といろいろと考えてしまうのではないでしょうか。

そこで、この記事では、彼氏が奨学金で600万円を借りている場合、結婚をしても大丈夫なのか、具体的にどんな点を考えれば良いのか、あるいは奨学金をスムーズに返済するためにどうすれば良いのかという点について解説していきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

奨学金で600万円の彼氏と結婚しても大丈夫?

彼氏が600万円の奨学金を抱えている場合、結婚をしても問題ないのか悩む人は多いですよね。そこで、より客観的な観点からお伝えしていきます。

奨学金は通常の借金とは違う

彼氏(あるいは彼女)に奨学金の借金が600万円ある場合、結婚をしても大丈夫なのでしょうか。結論からお伝えすると、

  • 奨学金は金利が低いので、600万円の借金と同列で考えなくても良いため、結婚がダメだというわけではありません。ただ、可能であれば結婚前、あるいは子供を産む前にできるだけ返済を進めておくことをおすすめします。

実際、ネットでの意見を見ると彼氏に奨学金が600万円ある場合、結婚に対して否定的な意見が多いことも事実です。しかし、奨学金は金利が非常に低いため、通常の借金は別の観点から考える必要があります

通常の借金は本人の問題で抱えてしまうことが多いですが、奨学金は本人というよりも親の事情で利用するケースがほとんどです。また、日本学生支援機構の「令和4年度 学生生活調査」によると半数以上の大学生や大学院生が奨学金を利用していることがわかります。そういった点からも奨学金が600万円あるからといって、結婚を諦めていたら、人生の選択肢を自ら狭めてしまっていると言っても過言ではありません。

ただ、奨学金の返済が結婚生活に及ぼす影響は、彼の収入、仕事の安定性、家計の管理能力などによって大きく異なります。そのため、結婚後の家計を圧迫しすぎないようにするためにも、事前にしっかりと話し合い、計画を立てておくことが重要だと言えるでしょう。

奨学金600万円の返済シミュレーションはどうなる?

もし、彼氏の奨学金の返済が600万円残っている場合は、返済が何年かかるのか、そして月々の返済額がいくらぐらいになるのか、事前に知っておく必要がありますね。

ちなみに奨学金の金利についてですが、こちらは0%~3%の範囲に収まります。もし、第一種奨学金であれば、無利子となりますが、審査は厳しいので、多くの方は有利子である第二種奨学金を利用しています。ただ、最近は奨学金も金利は下がっているので、有利子でも、金利0.01%~0.33%が相場となっています

では、固定金利0.33%で奨学金を600万円借りた場合、何年で返済することができて、月々の返済額はいくらになるのでしょうか。(第二種の場合は、月々の貸与額は12万円が最大となるので、厳密に言えば大学の場合、支給される奨学金は最大で576万円となります) 

では、返済に何年かかるのか、そして、月々の返済額がどれくらいになるのか、奨学金の返済シミュレーションで計算してみると以下のようになります。

  • 返済年数:20年
  • 月々の返済額:25,877円(最終月は25,990円)
  • 返済総額:6,210,593円(利子は約21万円)

600万円の奨学金の返済期間は基本的には20年です。その間における月々の返済額は26,000円弱となり、この金額をずっと払い続けることになります。確かに、金利が低いので、借金が600万円であったとしても、利子は20万円ちょっとで済みます。

もちろん、月々の返済を増やせば、返済期間は短くすることができますが、その分、家計を圧迫する可能性が高くなるので、慎重に検討していくのが良いでしょう。

奨学金600万円の影響を考えるポイント

次に奨学金を抱える彼氏との結婚を考える際、重要なポイントについてお伝えしていきます。

奨学金は低金利である

毎月25,000円を20年間払い続けることを前提で、彼氏と結婚をするのはどうかと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その一方で、奨学金で600万円を借りていたとしても、

  • 銀行や消費者金融からの借金と違って低金利である
  • 借金の理由がギャンブルとか浪費ではなくて学費である

という点から考えれば、そこまで大きな影響はないということもできます。

もし、600万円の借金の借入先が銀行や消費者金融であった場合は、金利が10%前後ぐらいになってしまうので、利息がとんでもないことになり、返済地獄に陥ります。また、借金の理由がギャンブルとかであれば、彼氏の借金癖によって、さらに借金が膨らむ利息が発生します。

しかし、彼氏には奨学金の返済しかなく、普段から堅実な生活を送っているのであれば、奨学金は低金利であることから、通常の借金ほど大きな負担にならないことも多いでしょう。

彼の収入と職業の安定性

彼が安定した職業についているかどうかは、奨学金返済の負担を左右する大きな要素です。例えば、薬剤師や公務員、ITエンジニアなどの比較的安定した職業であれば、奨学金の返済を無理なく進められる可能性が高いでしょう。

一方で、フリーランスや不安定な職業の場合、収入の変動が大きく、返済が厳しくなることもあります。将来的なキャリアプランをしっかり話し合い、安定した生活を築けるかどうかを見極めることが大切です。

家計への影響とライフプラン

奨学金の返済がある場合、結婚後の家計にどれくらいの影響を及ぼすのかをシミュレーションしておくことが重要です。

例えば、結婚後に住宅を購入したり、子供を育てたりする予定がある場合、奨学金の返済と生活費のバランスをどうとるかが課題になります。特に、出産後に妻が働けなくなる時期があることを考えると、家計のやりくりが厳しくなる可能性もあるので、事前にどこまでそういった状況を想定できるかが大切になってくるでしょう。

二人で乗り越える覚悟があるか

奨学金の返済は決して短期間で終わるものではありません。結婚後も長期間にわたって返済が続くため、二人で協力して家計を管理し、貯蓄をしながら生活していくことが必要です。

また、結婚前にしっかりと話し合い、奨学金の返済に対してどのような考えを持っているのか、お互いの価値観をすり合わせることも大切ですよね。

奨学金600万円を抱える彼氏と結婚する前に話し合うべきこと

では、奨学金600万円の彼氏と結婚する前にどういった点について話し合うべきなのか、そのポイントを整理すると、以下のようになります。

項目 内容
奨学金の残額と返済計画の確認
  • 現在の残高はいくらか?
  • 返済期間はあと何年か?
  • 毎月の返済額はいくらか?
今後のキャリアプラン
  • 収入の増加が見込める職業か?
  • 転職やキャリアアップの可能性はあるか?
家計の管理方法
  • 奨学金の返済をどのように家計に組み込むか?
  • 貯金や資産運用の計画はどうするか?
価値観のすり合わせ
  • 奨学金を借金としてどう捉えているか?
  • 返済のためにどこまで努力する意識があるか?

こういったプランが曖昧になってくると結婚してから「こんなはずではなかった」と思ってしまうような結果になりかねないので、じっくり話し合っていくことが大切です。

奨学金600万円の上手な返し方

奨学金で600万円を借りていても、結婚はできると思います。ただ、結婚をする前に以下の点を押さえておくことをおすすめいたします。

副業や共働きで収入を増やす

収入を増やすことは、奨学金返済をスムーズに進める方法の一つです。副業やスキルアップを通じて、収入を増やす工夫をすることで、家計への影響を抑えながら返済を続けることができます。

>>借金返済に向いている副業6選&向いていない副業3選!

また、子どもが生まれる前であれば、夫婦共働きでしっかりお金を稼いでいかれることをおすすめいたします。

結婚前&子供が生まれる前に返済を

もし、可能であれば、600万円の奨学金の返済分は、結婚前、あるいは結婚後であれば子供が生まれる前までに、できる限り繰り上げ返済をしておくことをおすすめいたします。

その理由は、結婚をして子供が生まれると、子供が小さい内は、奥さんが働けなくなって、世帯収入は半分となるからです。実際、子供が大きくなればなるほど、かかる費用は増えていくため、事前に貯金を作っておかないと後々非常にキツくなってきます。

ですから、極力、返せる時にたくさん返しておいて、将来的な負担を最小限にしておく方が絶対に良いと言えるのです。

奨学金を債務整理するという考え方

もし、どうしても奨学金の返済が厳しいという場合は、債務整理をするという選択肢もあります。債務整理をする場合は、以下の3つの手続きの内、いずれかを選択するようになります。

  • 任意整理:利息をカットできても20万円程度しか利益が出ないのでやる意味がない
  • 個人再生:600万円の奨学金の借金は最大で120万円まで減額することができる
  • 自己破産:チャラにしてもらうことも可能

ただ、特に個人再生や自己破産の手続きを行なう場合、奨学金を債務整理の対象にしても大丈夫なのは、機関保証になっている場合のみです。

なぜなら、機関保証ではなく、人的保証という形で、親や親族が連帯保証人や保証人になっている場合は、個人再生や自己破産で残債を減額したり、チャラにしたりできたとしても、その分がすべて連帯保証人(保証人)に請求されてしまうので注意が必要です。

ですから、その場合は、整理の対象を選べる任意整理を選択されることをおすすめいたします。特に、奨学金以外にもいろいろと借金を抱えている方は、奨学金以外の借金の負担を減らすことによって、返済の負担を軽くすることも可能です。

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奨学金の減額や猶予を希望する場合

もし、機関保証ではなく親が奨学金の連帯保証人になっている場合は、任意整理を選択する方法もありますが、もう一つの方法として、奨学金を管轄している日本学生支援機構に以下のような申請を行うというやり方もあります。

  • 減額返還:毎月の返済額を減額してもらって返済期間を延長してもらう
  • 返済期限猶予:一時的に返済を猶予してもらう

ただ、こういった減額返還や返済期限の猶予に対応してもらえるのは、災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合のみです。状況によっては、対応してもらえない場合もあるので、注意が必要です。

まとめ

彼氏に600万円の奨学金で600万円があった場合でも、結婚しても大丈夫なケースは多いと言えます。ただ、600万円の奨学金を返済しようと思ったら、毎月約26,000円弱の金額を20年間払い続ける必要があるので、どのように返済をしていくのか事前にしっかりと考えておく必要があります。

奨学金の金利は低いといっても、600万円も借りてしまうと、結婚をして、子供が生まれるとかなり負担が重たくなってきます。だからこそ、独身時代は将来のために、できるだけ早く奨学金を完済できるようにがんばりましょう。

また、奨学金の返済がどうしてもできない状態となって、機関保証を利用している場合や、奨学金以外にも銀行や消費者金融からの借金も多い場合は弁護士や司法書士など法律の専門家に債務整理を相談をしてみることをおすすめいたします。