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夜逃げ 住民票 抹消

借金の返済ができなくて夜逃げをすると、住民票が抹消されるケースがあります。

では、抹消された場合、どうすれば復活させることができるのでしょうか。

また、ここでは元々の借金問題を解決する方法についても解説をしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

夜逃げをしたら住民票が抹消される!?

夜逃げをすると、職権削除という名目で、住民票が抹消される可能性は十分あり得ます

住民票が抹消される基準については、自治体では、一般的に住民票の職権削除に係る事務取扱規程が定められています。

一例として、奈良県下市町のHPで記載されている内容を参考にしながらまとめると以下のようになります。

  • 住民から届出があった場合において、その届出が事実に反する疑いのある場合
  • 自治体の長が事務を管理執行するにあたり、又は委員会等他の行政機関から通知若しくは通報を受けた場合において、住民票の記載事項に事実に反する疑いがある場合
  • 親族、同居人又は家屋の所有者若しくは家屋管理人等から、不在の申出があったとき
  • 転出証明書を取得してから6ヶ月経過後においても、転出先の市町村から転入通知が届かないとき

となっています。

(ここら辺のルールは、自治体によっても異なるで、あくまでもご参考にして下さい)

例えば、夜逃げをして、元々の家にその人にあなたがいなくなったことを、大家さんや近所の人が通知をしたりしたら、住民票が抹消されるということになります。

住民票は抹消された方が良い?

借金の返済ができなくて夜逃げをすると、貸金業者などの債権者は、追跡をする場合がありますが、その際に手っ取り早く利用されるのが住民票です

住民票は、本人や親族だけでなく、正当な理由がある立場の人も請求して交付してもらうことが可能だからです。

ですから、下手に住民票を異動すると居場所が分かってしまって、取り立てをされてしまいますよね。

そういった意味で、住民票は抹消された方が、追跡をかわすという点では有効かもしれません。

ただ、住民票がないと、生活や子供の学校の件などで、様々な不都合が生じます。

>>夜逃げの追跡を防ぐ方法

ですから、まともな生活を送るためには、住民票を復活させた方が良いと思う方はきっと多いはずです。

抹消された住民票を復活させるには?

もし、住民票が職権削除で抹消されてしまった場合、以下の方法で復活をさせることができます。

  1. 戸籍謄本と戸籍の附票を戸籍地から入手
  2. 身分証明書(運転免許証など)と認印を準備
  3. 住民票を復活させたい地域の役所へ行って転入届を行う

夜逃げをした方は、身分証明書を満足に準備できなくて悩むところかもしれません。

その点について、こちらの弁護士は、古い免許証や健康保険証でも適うかもしれないし、それでも分からなければ、役所へ相談することを勧めていています。

住民票を復活させると取り立ても復活

住民票を復活させると、あなたは再び、普通の生活を送ることができるようになるかと思います。

しかし、その一方で、貸金業者は再び、あなたの居場所を追跡することができるようになります

居場所が分かってしまうと、取り立てが再開され、それでも返済ができない場合は、裁判で訴えられてしまう可能性が高くなってしまいます。

そして、裁判で訴えられても、督促を無視していると、最終的には、給与や財産を差し押さえられてしまうリスクが発生します

そこであなたは、住民票が抹消されても放置して逃げ続けるか、それとも債権者から追跡されることを覚悟して、住民票を復活させるかという究極の選択を迫られるかもしれません。

借金は合法的に解決を

ただ、ここで、借金問題をもっと効率的に解決することを考えてみてはいかがでしょうか。

借金の踏み倒しは簡単ではない

夜逃げをする人は、基本的に借金の時効が来るまで、逃げ切って、借金を踏み倒そうと考えます。

借金の時効は、どこから借入れを行っているかにもよりますが、一般的には5年~10年と定められています。

ただ、以下の条件のいずれかを満たした場合は、時効が中断されます。

  • 債権者が裁判上の請求を行った場合
  • 債権者によって差し押さえ・仮差し押さえ・仮処分があった場合
  • 債務者が返済の意思を示した場合

もちろん、夜逃げをして、住民票を異動させなかったり、抹消させなかったりすれば、居場所を突き止められないので、その間は、取り立てから逃げることができるかもしれません。

しかし、住民票がなければ、その間、様々な形で生活の不便を強いられる生活が続きます。

また、5年~10年が過ぎれば、自動的に時効は消滅される訳ではなく、時効の援用手続きが必要となります。

債務整理の方が楽

その一方で、債務整理の手続きを行えば、合法的なやり方で、借金問題を解決することができます。

弁護士や司法書士に債務整理の依頼をすれば、債権者に対して受任通知が送られます。

受任通知が債権者に届くと、債権者があたの居場所を知っていても、あなたに対して取り立てをすることができなくなってしまいます。

その上で、あなたは、任意整理や個人再生などで、借金を減額するか、自己破産ですべての借金をチャラにするという形で手続きを行うことができるのです。

また、債務整理の具体的な相談に関しては、以下の方法で簡単に調べることができます。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【借金減額シミュレーター】

こちらの方法で、借金問題を解決してしまった方が、夜逃げをして逃げ回るより、遥かに楽なのです。

まとめ

夜逃げをすると、職権削除という形で、住民票を抹消される可能性が出て来ます。

ただ、住民票を復活させると、今度は、債権者からの取り立てが復活するリスクが発生してしまいます。

ですから、そんな時は、住民票を復活させながらも、それと同時に弁護士や司法書士に相談して借金問題を合法的に解決されることをお勧めいたします。