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債務整理中は車のローンを組むことが原則としてできません。

ただ、中には、任意整理中にカーローンに通った方もいらっしゃいます。

また、債務整理中にトヨタファイナンスの審査に通った方もいます。

ここでは、そういったケースをご紹介しながら、それでも、やはり審査に通ることが難しい場合の対処法について解説をしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

債務整理中に車のローンを組めた人はいる?

債務整理中は、信用情報機関に事故情報が登録されるため、約5年~10年は新たな借入れをすることが原則としてできません

いわゆるブラックリスト状態となってしまうので、その期間中は車のローンも基本的に組むことができなくなります。

ただ、車のローン(カーローン)に絶対通らないかというと、そういう訳でもありません。

実際、信用情報だけで、車のローンの審査に通るかが決まる訳ではないからです。

任意整理中にカーローンに通った人の事例

例えば、こちらのブログを書いている方の旦那さんは、任意整理中3年目でカーローンに通ったとのことです。

旦那さんが、カーローンに通った時の状況は、

  • 車は日産のエルグランド(ミニバン)
  • ローンの金額は500万円で金利は1.9%
  • 旦那さんの税込年収は450万円
  • 4人家族
  • 勤続5年目

だったと書いてあります。

一応、ディーラーの方からは、連帯保証人を付けるように言われたそうです。

ただ、より詳しく話を聞くと、それまで乗っていた車のローンの残債が100万円残っていたからとのことで、その残債がなければ、連帯保証人がなくても、ローンに通ると言われたとのこと。

もちろん、このようなケースは、それほど多く見かける訳ではないので、過度の期待は禁物です。

ただ、任意整理中でもカーローンに通った人はいることを知って、少しでも希望を感じていただければと思い、ご紹介しました。

完済後であれば審査に通りやすくなる?

ちなみに、任意整理の完済後であれば、車のローンに通りやすくなるのではないかという人もいますが、信用情報期間に事故情報が登録されるのは、基本的には債務整理を行ってからとなっています。

ですから、完済後であるかどうかは、基本的に関係ありません

また、任意整理をする前に滞納などをしていた方は、完済後から、さらに5年間事故情報が登録されることもあるので、ご注意下さい。

債務整理中にトヨタファイナンスに通った人

ところで、車のローンの中で、審査が甘いと言われているものの一つとしてトヨタファイナンスがあります。

ただ、審査に甘いといっても、トヨタファイナンスは、信用情報機関の一つである株式会社シー・アイ・シー(CIC)に加盟しており、債務整理中の方でも原則は審査に通るのが難しいと言えます。

しかし、それでも情報を探していく中で、債務整理中(債務整理の情報が信用情報機関に残っている状態)にトヨタファイナンスに通った人が見つかりました。

その方の状況をまとめると以下のようになります。

  • トヨタファイナンスに中古車ローン約190万円を申し込み
  • 4年前に債務整理を行なう(現在は借り入れなし)
  • 信用情報機関に事故情報を照会したところ、トヨタファイナンスが加盟しているCICには記載がなかったが、JICCには債務整理完済情報が記載されていた
  • 40代で勤続7年、賃貸5年、年収450万
  • 6年前まで3年間トヨタファイナンスにて通常支払いをして完済した実績がある

債務整理を行なったという事故情報は、短くても5年ぐらいは、信用情報機関に残ってしまうので、この方もブラックリスト状態であったわけです。

ただ、結果的には、保証人なしでもトヨタファイナンスに通ったとコメントされています。

ちなみに、信用情報機関は、CRINというシステムによって、信用情報を共有しているので、JICCに掲載されている情報は、CICでも照会することができます。

では、なぜ、この方は、トヨタファイナンスの審査に通ったのでしょうか。

もちろん、審査の内容は公開されていないので、はっきりとしたことは言えませんが、以下の3つの理由が考えられます。

  • JICCに登録された事故情報は、CICで共有されなかった
  • カーローンの内容が中古車で190万円と比較的安いものであった
  • 過去にトヨタファイナンスにて通常支払いをして完済した実績があった

先ほど、信用情報機関は、信用情報を共有しているとお伝えしましたが、実際は、完全にすべての情報を共有しているというわけではありません。

例えば、こちらのサイトでは、

日本信用情報機構(JICC)では、任意整理をブラック情報と決めておりますが、任意整理した情報をJICCがCRINにおいて情報共有しているか?といえば「共有していません。」

と断言しています。

このことから、JICCに登録されている債務整理の事故情報は、照会されなかった可能性は高いと言えるのです。

ここら辺は、細かい部分になってきますので、気になる方は、一度、信用情報機関に情報開示請求を行って、ご自身の信用情報を確認してみるのも良いかと思います。

債務整理中に車のローンが組めない場合の対処法

では、債務整理中に車のローンが組めないけれども、車を持ちたい場合は、どのような対処法があるのでしょうか?

連帯保証人を立てる

通常、車のローンでは、保証人なしでも、審査に通ることが多いです。

しかし、本人の属性や信用情報が弱い場合は、連帯保証人を立てることによってカバーできる場合もあります。

もちろん、連帯保証人を立てたからといって、必ず審査に通るというわけでもありません

また、債務整理中の人の連帯保証人になることは、非常にリスクが高いので、普通の人であれば、連帯保証人になることを嫌がるでしょう。

ただ、そういった状況でも協力してくれる身内の方などがいらっしゃるのであれば、お願いしてみるのも一つの方法です。

家族名義で車を購入する

もし、夫が債務整理中の場合でも、妻など家族の名義でカーローンの審査を受けることは可能です。

ただし、その場合は、申し込みをする家族の信用情報が審査の対象となるため、本人に安定した収入があるなど、審査に通る条件をしっかり満たす必要があります

また、車のローンを組む場合、ローンを申込んだ人は、車検証においての使用者と一致する必要がありますので、使用者もローンを申込む家族の名前で登録する必要があります。

安い中古車を購入する

新車であると、ローンを組まないと購入できないですが、安い中古車であれば、現金一括払いで購入できる可能性も出て来るかと思います

さすがに30万円以下の中古車となると、すぐに故障して、逆に損をしてしまうリスクも高くなります。

ただ、50万円ぐらいの予算を組めれば、それなりの性能の中古車を購入することも可能となるでしょう。

自社ローンのカーローンを利用する

車のローンは、銀行や信販会社が行なっているもの以外に、中古車販売店が行なっている自社ローンというものもあります。

自社ローンであれば、信用情報機関の情報を照会しないので、債務整理中の人でもローンの審査に通る可能性が高くなります

ただし、自社ローンでは大きな金額の車を購入することは難しいので、中古車になるケースが多いです。

また、保証人を必要とされる場合もありますので、事前にローンの契約内容をしっかり確認する必要はあります。

審査なしか自社審査のカーリースを利用する

債務整理中の人は、リースの場合でも、信用情報機関の情報が照会されるので、原則として、審査に通ることはできません。

ただ、リースを行なっている会社の中には、審査なしや自社審査のところがありますので、そういった会社を利用するのも一つの方法です。

>>債務整理をすると車のリースもダメ!?審査なしの所はある?

債務整理中の期間を早く終わらせよう

債務整理中は車のローンを組むことができませんが、将来的にずっとローンが組めなくなるわけではありません。

信用情報機関から事故情報が消えれば、信用情報が回復し、審査に通る可能性が高くなります

ですから、早く債務整理を行ってしまえば、その分、信用情報が回復するタイミングも早くなると言えます。

ここでご紹介した方法は、一時しのぎ的なやり方になってしまいますが、一番確実な方法は、やはり、信用情報が回復した上で、審査に申込むことです。

ちなみに、債務整理をこれから行うという方の場合、任意整理であれば、個人再生や自己破産に比べて、事故情報に登録される期間も5年ぐらいで済む可能性も高いので、お勧めです。

ですから、そういった事情も考慮しつつ、まずは弁護士や司法書士に無料相談をしてみはいかがでしょうか。