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借金350万円を返済することは、やはり相当大変なことですよね。
また、借金の返済が難しい場合は、任意整理が良いという意見もありますが、350円の借金に対して任意整理を行うことは果たして有効なのでしょうか。
ここでは、借金350万円を完済するための具体的な返済方法について解説をしていきます。
目次
借金350万を返済するのは大変!?
まず、借金350万円を返済することは具体的にどういうことなのか、お伝えしていきますが、返済の大変さは、月々の返済額によって大きく左右されます。
金利が高いと大変
借金が350万円まで膨らんでしまうと、金利によって、利息の金額が大きく影響を受けます。
そこで、5年間で返済すると仮定した場合、金利によって、最終的に支払う利息の金額がいくらになるかまとめてみました。
金利 | 月々の返済額 | 5年間での利息の総額 |
---|---|---|
3% | 62,890円 | 273,390円 |
5% | 66,049円 | 462,923円 |
7% | 69,304円 | 658,217円 |
10% | 74,364円 | 961,849円 |
15% | 83264円 | 1,495,863円 |
このように金利が5%以上になると、最終的に支払う利息が、数十万円を超えてしまうことが分かります。
下手に複数の消費者金融や銀行、或いはクレジットカード会社から借りていると、金利が15%前後になる可能性が高くなりますが、その場合は、150万円近くの利息を払わなければなりません。
月々の返済額が少ないと大変
もう一つ重要な点が、月々の返済額です。
借金が350万円まで達してしまって、金利が7%ぐらいだと、できれば、毎月10万円以上は返済に回したいところです。
なぜなら、月々の返済額が10万円を下回ると、返済期間が5年を超えて、最終的に支払う利息の金額も数十万円~100万円のレベルになってくるからです。
金利が7%であった場合の返済期間と最終的に支払う利息の総額は以下の通りになりますs。
月々の返済額(金利7%) | 返済期間 | 利息の総額 |
---|---|---|
10万円 | 3年4ヶ月 | 426,278円 |
7万円 | 5年 | 650,150円 |
5万円 | 7年7ヶ月 | 1,011,462円 |
4万円 | 10年3ヶ月 | 1,411,573円 |
もちろん、金利が7%を超えると、さらに返済期間が延びて、支払う利息の総額が大きくなることは言うまでもありません。
350万円を完済するには任意整理が有効か!?
このような状況を考慮すると、やはり自力返済ではなく、弁護士や司法書士を通じて債務整理を行った方が良いのではと考える方がいらっしゃるかもしれません。
特に、債務整理の中でも、最も手続きが簡単で依頼する方が多い手続きが任意整理です。
月々の返済額はどうなる?
350万円の借金に対して、任意整理を行うと、原則として、将来的に掛かる利息がカットされます。
そして後は、元本だけを3年~5年で分割返済するよう債権者と和解していきます。
返済期間ごとの月々の返済額は以下のようになります。
返済期間 | 月々の返済額 |
---|---|
3年(36回) | 97,222円 |
5年(60回) | 58,333円 |
7年(84回) | 41,666円 |
返済期間がどれくらいの長さになるかは、債権者の方針と、弁護士や司法書士の交渉力によって変わって来ます。
将来的に掛かる利息がカットされると、後は、元本だけの返済のみなので、返済スピードは確実にアップします。
ただ、それでも月々の返済額は、数万円前後~10万円弱になるので、そのことを事前に理解しておくと良いでしょう。
任意整理で完済するために必要な条件
任意整理で完済するために必要な条件は、ずばり、債権者との和解によって決まった月々の返済額を、安定して払い続けることができるかということです。
もし、月々の支払額を安定して払えず、返済の遅れが2ヶ月以上続くと、せっかくの和解内容が無効になってしまう可能性が高いので注意しなければなりません。
そういった観点で見ると、ある程度余裕を持って、返済できるようにしておく必要があります。
また、返済期間は、債権者との交渉によって決まるので、債権者の態度にもよりますが、それと同時に、任意整理を依頼する弁護士や司法書士の交渉力が非常に重要となってきます。
ですから、任意整理をする場合は、必ず、任意整理に強い弁護士や司法書士に依頼されることをお勧めいたします。
任意整理以外で350万円を完済する方法
では、任意整理以外の方法で、350万円の借金問題を解決しようとした場合、どういった方法があるのでしょうか。
おまとめローンは有効なのか?
任意整理のデメリットとして、信用情報機関に事故情報が載ってしまい、ブラックリスト状態になるというデメリットがあります。
ブラックリスト状態になると、約5年間、新たな借入れができなくなり、クレジットカードも使うことができなくなってしまいます。
ですから、それを避けるために、おまとめローンの方が良いのではと思う方がいらっしゃるかもしれません。
おまとめローンとは、複数の借入れを一ヶ所にまとめることによって、金利や月々の返済額を減らすことができるサービスです。
ちなみに、おまとめローンで有名な東京スター銀行では、公式サイトでシミュレーションを行っているのですが、それによると、借金を350万円にまとめた場合、月々の返済額は、51,231円になると書いてあります。
これくらいの金額だと、何とか払えそうな気がするかもしれません。
ただ、ここでは条件があって、金利の年率は12.5%、返済は10年となっています。
その場合、完済までに150万円以上、利息を支払う必要が出て来ます。
おまとめローンは、返済期間を思いっ切り長くして、月々の返済額を少なくすることによって、返済の負担が軽くなったように見えるかもしれません。
ただ、金利が高いと、最終的に支払う利息の金額がとんでもなく大きくなることがあるので、事前に注意が必要です。
自己破産をする必要はある?
債務整理には、任意整理以外にも、個人再生や自己破産の手続きがあります。
借金が350万円まで膨らむと、自己破産を覚悟する方もいらっしゃいます。
ただ、収入によっては、自己破産ができないケースもあります。
また、仮に、自己破産ができたとしても、原則的に借金がすべてチャラになる一方で、デメリットもいろいろ出て来てしまいます。
特に、住宅ローンが返済途中である場合は、自己破産をすると、住んでいる家を失うことになってしまいます。
ですから、家を失うのを避けたい方は、個人再生であれば、住宅ローンの返済は従来通り続けたままで、住宅ローン以外の借金を約100万円まで減らすことができます。
そして、残債を原則は3年間で返済することになるので、月々の返済額は、27,777円に減らすことが可能です。
個人再生は、元々、自己破産で家を失うことを避けたい方のために、作られた手続きなので、家を失いたくない方は一つの選択して検討してみて下さい。
まとめ
借金が350万円あると、金利が高かったり、月々の返済額が少なくなったりすると、最終的に多額の利息を払う結果になってしまいます。
また、おまとめローンで解決するという方法もありますが、最終的に支払う利息の金額は、意外に多かったりします。
ですから、これ以上、返済が難しいと感じている方は、早めに弁護士や司法書士に相談をしてみることをお勧めいたします。
返済能力によっては、任意整理で解決することもできますし、それが難しければ、個人再生や自己破産を行うという選択肢もあります。
債務整理に強い弁護士や司法書士に相談をすれば、あなたに合った解決法を提案してもらえるので気軽に相談をしてみて下さい。