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借金を返すことができないと、すべてを投げ出して、夜逃げすることを真剣に考えてしまう方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、夜逃げの末路は本当に悲惨なものです。
ここでは、様々なところからの情報を整理して、夜逃げをすると、どんな生活が待っているのか紹介しつつ、借金問題の効果的な対処法についても、お伝えしていきます。
目次
夜逃げの末路
夜逃げをした人に起こってしまう末路としては、以下のようなものがあります。
まともな家に住めない
夜逃げをするということは、住む場所を放棄することになります。
ですから、当然のことながら、その後、まともな家には住むことはできません。
夜逃げをした人は、手持ちのお金がある間は、漫画喫茶やネットカフェで寝泊まりをするようになります。
しかし、お金が底をついてしまうと、あとは野宿をするしかありません。
そうなってくると、ホームレスと、ほとんど変わりがない生活になってしまうのです。
郵便物を受け取れない
住所が不定になると、当然のことながら、郵便物を受け取れなくなります。
ネットなどで商品を注文しても受け取れる場所がありません。
誰かが年賀状や手紙を送っても受け取ることはできません。
文字通り音信不通の状態になるのです。
身分証を持てない
夜逃げをした場合、銀行や消費者金融など貸金業者からの追跡を避けるため、住民票を異動することができなくなります。
住民票を放置していると、住民票が抹消される場合もあります。
住民票が異動できないと、様々なデメリットがありますが、その中の一つに身分証を持てなくなるという点が挙げられます。
免許証は更新ができなくなって使えなくなりますし、健康保険証も無効となります。
身元を証明する書類を持てないとなると、さらに様々な不便が発生します。
選挙に行けない
住民票を異動することができないと選挙に行けなくなります。
もちろん、元々、選挙に行っていなかった人にとって、選挙に行けないことは大したことではないかもしれません。
ただ、冷静に考えてみれば、あなたは、日本国民としての権利を放棄することになるわけです。
そのことは、ある意味、とても悲しいことだと言えます。
携帯電話がまともに使えない
夜逃げをしても、携帯電話を持っていると、貸金業者から、バンバン連絡が掛かってきてしまいます。
ですから、それまでの携帯電話を使うことはできなくなります。
また、携帯電話の電話番号を変えたり、新しい携帯電話の契約をしようとしたりしても、身分証が必要となるため、手続きを進めることができません。
さらに、従来の携帯電話は、身分証がないと解約もできず、未払いの状態で放置せざるを得なくなります。
そうなると、その情報がTCA(一般社団法人 電気通信事業協会)で情報が登録されるため、その観点からも、携帯電話の契約はできなくなるのです。
すべての人間関係が断ち切られる
夜逃げをして、住所不定となり、携帯電話も使えなくなって、郵送物も届かなくなると、あなたの家族や友人は、あなたとの連絡手段を完全に絶たれることになります。
もちろん、下手に連絡が取れてしまうと、連絡が取れた人たちを通じて、貸金業者が追跡を行ってくるかもしれません。
そのような状態は、非常に孤独なものですが、夜逃げとは本来そういうものですから、仕方がありません。
当然のことながら、親や友人は、あなたと連絡が取れなくなると、ものすごく心配をしますし、胸を痛めることでしょう。
まともな仕事につけない
夜逃げをしたら、定職に就くことができなくなります。
債権者からの追跡をかわすため、住所不定の生活をしていて、身元も証明できない人が、まともな仕事に就くのは不可能です。
しかし、だからといって、夜逃げをした後でもお金を稼ぐために、仕事はしなければなりません。
ですから,夜逃げをした人たちの中には、日雇い労働をする人が多いです。
もちろん、一般の会社のように福利厚生があるわけでもありませんし、生活が安定するわけでもありません。
また、日雇いの仕事ばかりをしていると、特に男性は、プライドがズタボロになるでしょう。
食生活が乱れる
まともな仕事に就くことができなければ、生活はギリギリになってしまいます。
ネットカフェで生活をしていると、自分で何か料理を作ることができなくなります。
だからといって、外食をし続けると余計お金が掛かってしまいますよね。
その結果、コンビニやスーパーでちょっとしたパンや惣菜を買ったり、あるいはカップラーメンを食べたりするなど、食事の環境は一気に悪化します。
そんな食事をしていると、当然のことながら、力は出てこなくなりますし、下手をしたら病気になってしまうのです。
病院に行きづらくなる
夜逃げをすると健康保険が無効になります。
そのため、もし病気になって、病院へ行くことになると、本来なら3割負担で済む医療費が全額負担となります。
ちょっとした風邪なら、まだ良いですが、手術が必要となった場合の負担は計り知れません。
そうなった場合、病気になっても病院へ行くのが怖くなるでしょう。
先ほど、夜逃げをすると食生活が乱れるという話をしましたが、食事がまともにできないと、当然、病気になりやすくなります。
つまり、夜逃げをすると、病気のリスクと医療費増大のリスクが両方とも上がってしまうのです。
借金は増え続ける
夜逃げをしたからといって、借金がなくなるわけではありません。
むしろ、逆に遅延損害金がプラスされることによって、借金はますます膨らんでいきます。
遅延損害金の利率は、年率で20%のところが多いです。
ですから、例えば、300万円の借金を放置していたら、1年間で遅延損害金が追加されて360万円になるという計算になります。
借金が増え続けると、益々、元の社会生活に戻りづらくなってしまうでしょう。
親や家族に多大な迷惑が掛かる場合も
借金の責任を追うのは、本来であれば、債務者本人なので、あなたが夜逃げをしたからといって、家族に返済義務が発生するわけではありません。
しかし、家族があなたの借金の連帯保証人になっている場合は話が別です。
債権者が返済不能だと判断されると、連帯保証人は同様の返済の責任を追うようになるからです。
その典型例が奨学金だと言えます。
もし、親が連帯保証人になっていて、奨学金の残債があるまま、夜逃げをしてしまった場合、残債はすべて連帯保証人である親に請求されてしまいます。
その結果、親に多大な迷惑をかけることになってしまうのです。
また、連帯保証人になっていなかったとしても、債権者は債務者と連絡が取れない場合、その家族に連絡をすることもあるので、そういった形で迷惑が掛かってしまうケースもあります。
終わりの見えない時効との戦い
それでも、借金から逃げ続けることができれば、いつしか時効を迎えて、借金を踏み倒すことができると考えるかもしれません。
確かに、銀行や消費者金融から借金をした場合の時効は5年なので、5年間、逃げ続ければ、借金を踏み倒すことは意外に簡単そうに見えます。
ただ、債権者が裁判上の請求(訴状や支払督促)を行えば、あなたが住所不定になっていても、裁判所に受理された時点で時効が中断されます。
つまり、債権者がその気になれば、時効の期間はいくらでもリセットができてしまうのです。
ですから、一体、いつまで逃げ続ければ良いのかが分からなくなってきてしまいます。
精神的に不安定な日々
夜逃げをすると、まともな生活をすることはできませんし、借金を踏み倒せる保証もありません。
さらに、債権者が、いつか、あなたの居場所を突き止めるかもしれないという不安とも戦い続けなければなりません。
住むところも、仕事も、そして、社会的な信頼もすべて失うと、あとは、惨めな気持ちだけが残ります。
そういった状況下にいると、精神的に不安定な日々が続くことになってしまうのです。
夜逃げをせずに借金問題を解決する方法
夜逃げの末路がどうなるかが分かると、絶望的な気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、実は、そんな悲観的になる必要はまったくありません。
なぜなら、借金の返済が難しい場合は、弁護士や司法書士を通じて、債務整理の手続きを行えば、夜逃げよりも、遥かに安全に、かつ安心して借金問題を解決できるからです。
債務整理と聞くと、自己破産を連想する人が多いかもしれませんが、債務整理にはいくつかの種類があり、その人に合ったやり方があります。
- 任意整理:将来的に掛かる利息をカットし、残債を3年~5年で分割返済できるように、弁護士や司法書士が債権者と交渉をする
- 個人再生:住宅ローン以外の借金を約5分の1に減額して、残債を原則3年で分割返済していく
- 自己破産:原則として、すべての借金を免責にしてもらう
実際に、どの方法があなたに合っているかは、以下の無料サービスを使えば、簡単に診断することができます。
夜逃げをしている人にとって、債務整理を行うメリットは、借金の負担を減らせることだけでなく
- 手続きを開始すれば債権者からの取り立てがストップする
- 合法的な手続きなので、逃げも隠れもする必要がない
- 家族や職場の人たちに内緒で手続きをすることも可能
というメリットがあるので、夜逃げをするよりも、精神的には遥かに楽だと言えるでしょう。
もちろん、債務整理を行うと、手続きを行った後、約5年~10年は信用情報期間に事故情報が登録されて、その間は、新たな借り入れを行ったり、クレジットカードを持てなくなったりするデメリットが発生します。
しかし、夜逃げを考えている人たちの中には、既に借金の返済を滞納していて、ブラックリスト状態になっている方も多いため、その場合、このデメリットはダメージにつながらないことも多いのです。
まとめ
このように夜逃げをした場合、失うものは多い一方で、得られるものは、ほとんどありません。
いや皆無と言って良いでしょう。
骨折り損のくたびれ儲けになってしまうのが、夜逃げ生活の現実です。
夜逃げの末路は実に悲惨です。
ですから、夜逃げを少しでも検討している方は、そんな意味のないことを考えるのは、やめて、すぐにでも弁護士や司法書士に相談されることをお勧めいたします。