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FX 損失 借金

FXの損失で借金が返せない時は、どうすれば良いのでしょうか。

借金の金額があまりに大きいと、自己破産をするしかないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、FXが借金の原因だと自己破産はできないという噂もあります。

ここでは、その内容を検証しつつ、FXによる借金を返せない場合の対処法についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

FXの損失で借金が返せない人はたくさんいる?

通常、FXは、ロスカットのシステムがあるため、そこまで大きな損失を被ることはありません。

ただ、以下のような事態に遭遇してしまうと、ロスカットが機能する前に大きな損失が生まれてしまったり、ロスカットの機能自体を活かせなかったりする状況が生まれてしまいます

  • レートの変動が大きすぎた
  • 夜中や週末にレートが大きく変動し対応ができなかった
  • FX会社のシステムがダウンしていた
  • お金を借りながらFXに投資していた

あなたも上記のいずれかの事情で多額の借金を抱えてしまったのではないでしょうか。

FXは、確かにうまくいけば、多額のお金を稼ぐことができますし、それで生計を立てている方もいらっしゃいます。

しかし、その一方で運用を一歩間違えると、手元の資金が一気になくなり、損失を生んでしまうリスクも大いにはらんでいます

海外FX Wikiが行ったFX調査1,000人を対象に行なったアンケート調査によると、

  • FXの生涯収支で負けている人の割合:48.9%
  • FXを途中でやめてしまった人:53.0%
  • FXをやめるまでの期間:1年以内で断念した人の割合が69.62%

というかなり厳しい結果がでています。

ここでのアンケートでは、借金の金額や、それを返せたかどうかについてまでのデータはありません。

しかし、ネットなどで見ていると、FXの損失で多額の借金を抱えてしまっている方をよく見かけます。

夫のFX借金600万円が発覚しました

FXで作った借金700万を親に肩代わりしてもらったのに、その金でまたFXやって全部なくなった

FXで借金を抱えています。
先日ランド10.05で全力買いしたところ含み損が一時3,000万を超えました。。
いまは約2,000万の損失まで回復しておりますがそのうち借金が1,500万です。

FXの損失で現在、借金を抱えている方の中には、「もし、次のチャンスがあれば、今度こそ、FXで成功して多額のお金を稼ぐぞ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、そういった考え方は、さらなる借金地獄に陥る結果に繋がりかねないので、まずは、FXでお金を稼ぐことは諦めることをおすすめします

実際、FXでは、こちらの記事の方のように、普段、堅実でお金を稼げていても、いきなり多額の借金を抱えてしまうケースがあるからです。

>>FXで借金地獄に!なぜプロ級だった私が300万円の含み損を抱えたのか?

FXの損失の借金だと自己破産ができない!?

FXの損失によって莫大な借金を抱えてしまった場合、自己破産をすれば良いと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この点に関しては「借金の原因がFXの損失によるものだと、自己破産ができず、自分で全額返済していくしかない」という噂があります。

そういう話が出てくる理由は、自己破産のルールを定義している破産法252条1項に記載されている免責不許可事由、つまり、自己破産をしても借金が免責されない条件の中で、以下のような項目があるからです。

浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと。

FXは、株や先物取引と同様に、その他の射幸行為の中に含まれます。

そのため、FXの損失で借金を増やしてしまった人は、自己破産をしても借金が免責がされないため、自己破産自体ができないという話がでてくるのです。

FXの損失による借金の解決法

では、FXの損失によって、借金が返せなくなった方は、自己破産をすることもできず、借金を自力で返し続けていかなければならないのでしょうか。

いえ、決してそういうことはありません。

なぜなら、以下の方法で借金問題を解決できる可能性があるからです。

裁量免責で解決

FXが借金の理由であった場合、確かに、免責不許可事由に引っかかってしまう可能性が高いのは事実です。

しかし、だからといって、イコール自己破産ができないという訳ではありません。

なぜなら、免責不許可事由に該当しても、裁量免責という形で、免責をしてもらえる可能性は十分あるからです

裁量免責とは、免責不許可事由に該当する人が、裁判所に反省文などを提出することによって、裁判官の裁量によって借金を免責してもらえるという措置です。

実際、日本弁護士連合会と消費者問題対策委員会が行った2014年破産事件及び個人再生事件記録調査によると2014年に破産の申立があったのは、1,240件となっていまが、その中で、免責不許可決定となったのは0%となっています

つまり、統計上、FXによる借金が原因で免責がされなかった人はいなかったということが分かります。

そういった話を聞くと、中には「FXで借金を作った人はそもそも最初から自己破産するのを諦めていたのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

ただ、自己破産に至った方の負債原因のデータを見てみると、借金の原因が、投資(株式、会員権、不動産等)という方は、15名(全体の1.21%)いたことが分かります。

その方々が、免責を受けられなかったというデータはないので、裁量免責を受けることができたことが分かるのです。

個人再生で解決

弁護士などを通じて、借金問題を解決する方法は自己破産しかないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自己破産以外の解決法ももちろんあります。

例えば、個人再生の手続きを行えば、借金を約5分の1に減額することも可能です。

個人再生では、借金の理由は問われないため、借金の原因がFXであることを心配する必要は一切ありません。

また、個人再生は、住宅ローンの残債は整理の対象外にすることができるというメリットがあります。

自己破産の場合、住宅ローンも含むすべての借金を整理の対象とするため、持ち家を失ってしまうリスクが発生します

そういった方でも、個人再生であれば、家を失わずに手続きができますし、借金もすべてチャラとまではいかないとまでも、大幅に減額されるので有効な手続きの一つだと言えます。

任意整理で解決

自己破産や個人再生は債務整理と呼ばれる手続きの中の一つですが、債務整理の中には、もう一つ任意整理という手続きがあります。

任意整理は、弁護士や司法書士が債権者と任意の交渉を行い

  • 将来的な利息をカットする
  • 残債を約3年~5年で返済する

という形で、和解をして、借金問題を解決していく手続きです。

任意整理でも、借金がFXの失敗による損失であったという点は問われません。

実際、任意整理では、自己破産や個人再生に比べて、借金の減額幅がそれほど大きくないというデメリットがあります

ただ、FXを行う際、消費者金融など、高い金利の借金を借りているような方は、任意整理を行うと将来的な利息がカットされることによって、最終的に支払う返済総額を大幅に減らせるので、おすすめです。

実際、自己破産、個人再生、任意整理の中で、どの手続きがあなたにとって最適であるかは、以下のサービスを使えば、簡単に診断をしてもらえますので、気軽に利用してみてください。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【借金減額シミュレーター】

投資は余裕資金で

FXに挑戦する方の中には、大きく稼ごうとして、ついついかなりのリスクを冒してしまう方がいらっしゃいます。

株だと、手持ち資金の3.3倍までレバレッジをかけることができますが、FXの場合は25倍までレバレッジをかけられるので、ギリギリまで、挑戦する方も中にはいらっしゃいます。

しかし、レバレッジをかけると、儲かる時は一気に儲かりますが、失敗すると、一気に資金がゼロになったりしますし、運が悪ければ、多額の借金を抱えることになってしまいます。

ですから、FXの借金は、債務整理で解決しつつ、その後、投資について検討する場合は、あくまでも余剰資金の中で行っていかれることをおすすめいたします。