
自分自身や家族が借金癖になってしまった場合、子供の頃の育ちが影響しているのではと考える方もいらっしゃいます。
いろいろ分析してみると、その人の育ちが、大人になってから借金癖になってしまう原因となり得てしまうケースは確かにあります。
ここでは、借金癖につながりやすいケースを5つご紹介しながら、具体的な借金問題の解決法についてもお伝えしていきます。
目次
借金癖は育ちから来るのか?
借金癖がついているからといって、必ず、育ちに原因があるとは言い切れないかもしれません。
しかし、子供の頃、次のような環境にあった人は、比較的、借金癖に陥りやすいと言えます。
好きなものは何でも買ってもらえた
子供の頃、欲しいものは、何でも買ってもらえたという人がいます。
親が裕福であったり、一人っ子であったりすると、余計、その傾向は強くなるのかもしれませんね。
好きなものを何でも買ってもらえると、我慢する習慣が持てなくなってしまいます。
そういった習慣がついたまま、大人になると、お金がなくても欲しいものに手を出し続けてしまい、借金が増えるリスクが高まってしまうのです。
お金を自由に使わせてもらえなかった
これは、先ほどとは逆で、欲しいものを買ってもらえなかったというケースです。
もちろん、親の中には、教育上の観点から、子供に対して、むやみやたらに欲しい物を買い与えないようにする方も多いです。
ただ、それが行き過ぎたり、あるいは親が経済的に厳しくて、欲しいものを全然買ってもらえなかったりすると、それがトラウマになって、大人になってから反動で浪費家になってしまうケースがあります。
例えば、こちらの方は、そういったケースに当てはまります。
今は人並みの生活ですが小さい頃に欲しい物をなにひとつ買ってもらえなかったせいか今の私はかなり物欲が激しいです。
欲しいと思った物は借金してでも手に入れてしまいます。引用元: Yahoo!ファイナンス
人は、あまりに抑圧され過ぎてしまうと、反動で極端な方向へ走ってしまうことがあるので、注意が必要です。
劣等感が植え付けられてしまう
子供の頃、兄弟や友達など、周りの人たちと比較されて、劣等感が植え付けられると、その劣等感を埋めるためにお金を使いすぎて借金が膨らんでしまうケースがあります。
あるストレスクリニックのお医者さんは、買い物依存症になってしまう原因の一つとして、劣等感を挙げています。
劣等感や虚栄心が強い人は周囲からの賞賛を求め、ブランドもののカバンや洋服、高級車など無理をしてでも手に入れようとしがち。「高級なものを持つこと」で自分に価値を感じ、もっと自分に価値をつけようと買い物に依存していきます。
引用元: 新宿ストレスクリニック
買い物をすることによって、劣等感が解決されれば良いのですが、そうならないケースも多いです。
その場合は、さらに借金をして欲しいものを買い求めることになってしまうので、要注意です。
親に借金癖があった
親に借金癖があると、子供も同じように借金癖が身についてしまうケースがあります。
これは、東洋経済の記事で紹介されていたことなのですが、アメリカ、ミズーリ大学の研究によると、
家系にギャンブル依存症患者がいる場合、19%がギャンブル依存症予備軍。いない場合の発症率は5%なので、家族歴はギャンブル依存症を4倍にする
という形で、借金癖が遺伝することを実証するようなデータの報告がされています。
また、子供の性格は親の性格に似るとも一般的に言われています。
「親の背中を見て子は育つ」という言葉もあるように、親がやっていることを知らず知らずのうちに子供は真似してしまうものです。
もちろん、中には親がだらしがないと、親を反面教師にして、しっかりする子供もいますが、ここら辺はケースバイケースですよね。
お金の教育を受けて来なかった
お金の管理や使い方について、学校でしっかり教えてくれれば良いのですが、残念ながら、今の学校では、そこまでのことを教えてくれません。
ですから、お金に関しては、家庭教育が非常に重要となってきます。
お金の教育といっても、かなり幅広いものがありますが、いくつかの例を挙げていくと、以下のようなものがあります。
- 適度なお小遣いを与えて、お小遣い帳をつけさせたりする
- 貯金箱にお金を入れる習慣をつけさせる
- お金の増やし方や貯金のやり方を教える
- 落とし玉の一部は必ず貯金させる
- 買い物を任せる
- お金の話について隠さずオープンに話していく
しかし、その一方で、こういったお金の教育を受けていないと、社会に出て、自分でお金を直接管理することになった時、どのように対処すれば良いのか分からなくなってしまうことがあります。
そこで、必要以上にお金を使ってしまうと、借金が増えてしまうことにも繋がりかねません。
借金癖を断ち切るには?
では、そういった子供の頃の育ちの環境から、やむを得ず、借金癖が身に付いてしまった場合は、どのように対処していけば良いのでしょうか。
借金の原因を特定し自覚する
借金癖は、原因が分からないと、治すこともできず、ズルズルと借金が増えてしまうリスクが高くなります。
ですから、まずは、借金癖の原因が何であるのか、しっかり特定して自覚すべきです。
そうすれば、借金をしてしまうパターンに遭遇した際、自分を客観視して、対処することも可能となってくるからです。
もちろん、原因が分かっても、借金癖を治すのが難しい場合は、病院の精神科や自助グループなどに相談をして、他人の力を借りる必要性が出てくる場合もあります。
ただ、自力であろうと他力であろうと、原因が分かってこそ、対処法が見えてくるという点では変わらないので、まずは、原因を特定し、自らの弱点を明確にすることが大切です。
借金をなくし借金ができない環境を作る
借金が増えてしまったら、借金をなくすための努力をしていくことはもちろんですが、それと同時に借金をこれ以上増やさないための環境を作ることも大切です。
実は、この2つのことをいっぺんにできてしまうことがあります。
それが債務整理です。
債務整理では、まず、借金に関して、
- 任意整理:将来的な利息をカットし、残債を分割返済することによって借金の負担を減らす
- 個人再生:住宅ローン以外の借金を約5分の1に減額する
- 自己破産:すべての借金を免責してもらう
などの方法で解決することが可能となってきます。
具体的に、どの方法が一番良いかは、その人の収入や借金の状況によっても違ってくるので、以下のサービスで無料診断を受けてみてください。
>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【借金減額シミュレーター】
また、債務整理を行うと、信用情報機関に債務整理を行ったことが異動情報として登録されるので、約5年~10年は、新たな借入ができなくなってしまいます。
これは、一般的に考えるとデメリットだと言えます。
しかし、借金癖を断ち切るという観点では、借金をしたくてもできなくなるので、良い意味で、諦めもつきやすくなり、十分メリットにもなり得ると言えます。
まとめ
借金癖となってしまう原因は、いろいろありますが、子供の頃の育ちの環境が影響していることも多々あります。
具体的には、
- 好きなものは何でも買ってもらえた
- お金を自由に使わせてもらえなかった
- 劣等感が植え付けられた
- 親にギャンブル依存症や借金癖があった
- お金の教育を受けてこなかった
などが該当しますので、心当たりがある方は、そういった部分を意識的に直していきながら、借金癖を克服できるようがんばってみてください。
また、債務整理を行うと、借金を減らせるだけでなく、強制的に借金をできなくする環境も築くことができるので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。