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楽天カード 延滞 厳しい

楽天カードを延滞してしまった時は、厳しい対応が待っているのでしょうか。

この点に関しては、他のクレジットカード会社と変わらないという話もあれば、いや、楽天カードは特に厳しいという意見もあります。

ここでは、そういった情報をまとめながら、延滞が続きそうな場合、どういった対処法があるのかという点も含めて、お伝えしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

楽天カードは延滞に厳しい?

まず、楽天カードで延滞をしてしまうと、どういったペナルティを課せられるのか、簡単に全体像をまとめてみました。

延滞してからの期間 楽天からのペナルティ
支払日の翌日以降 遅延損害金がショッピング枠で年率14.6%、キャッシング枠で年率20%かかる
楽天カードが利用停止になる
翌5営業日以降 督促のハガキや電話で取り立ての連絡がくる
1~2ヶ月 楽天カードが強制解約
2ヶ月目以降 信用情報期間に事故情報が登録される
楽天から一括請求される
3ヶ月目以降 裁判所から督促状が来て、給料や財産を差し押さえられる

こういった対処は、楽天カードだけでなく、他のクレジットカード会社も同様に行っています

逆に、これ以上、厳しい対応をしようとすると、貸金業法に引っかかってしまい、楽天カードの方が、厳しい処罰を受けることになってしまいます。

楽天カードで延滞をしたからといって、ヤクザのような人から厳しい取り立てが来ることは決してありません。

また、脅迫をされるようなこともないので、そういった点では安心して良いと思います。

楽天カードは延滞に厳しいと言われる理由

ただ、その一方で、楽天カードは延滞に厳しいというコメントもチラホラ見られます。

楽天カードは誰にでも安易に発行するためか、残金の回収は厳しいと聞きました。電話、メール、郵便物で来ると思います。楽天と記載するはずですよ。

「楽天カード」は、審査は甘いけど、延滞には厳しいって、いうのは本当ですか?

本日突然自宅に楽天カードの利用を停止したとハガキが届きました。
私は楽天カードとセゾンカードを所持しているのですが今まで一度も延滞をしたことがありません。もちろん限度額オーバーも有り得ません。セゾンカードは通常通り使用できている状況です。

楽天カードを延滞した場合の時も含め、楽天カードの対応が厳しいのは、楽天カードの経営方針に由来していると思われます。

楽天カードは、最初、カードを作る段階では、審査をゆるくして、途上審査で、基準を厳しくして、ふるいおとす傾向が強いからです。

楽天カードの途上与信が厳しいことは、以下の記事でも解説しています。

>>任意整理で楽天カードを残すことはできるのか?

ですから、そういった観点では、楽天カードの延滞に対しては、他のクレジットカード会社よりも慎重に対応した方が良いとも言えるのです。

楽天カードを延滞すると起こること

では、ここから、楽天カードを延滞した場合に起こることをより詳しく解説していきます。

支払いに遅れた場合のペナルティは?

楽天カードの支払いに遅れた場合、まず、覚悟しなければならないのは、遅延損害金です。

楽天カードの規約によると、支払金を延滞した場合、支払日の翌日から支払済の日に至るまで、以下の利率で遅延損害金が掛かると明記されています。

  • ショッピング枠:年率14.6%
  • キャッシング枠:年率20.0%

残高に対して、上記の数値を掛けた金額を365日(うるう年は366日)で割った金額が毎日加算されていくことになります。

ですから、例えば、楽天カードのキャッシングで100万円の残高があった場合は、1日あたりの遅延損害金は、

100万円 x 20.0% ÷ 365日 = 約548円

となるわけです。

支払いの遅れで利用停止になるタイミング

楽天カードは、毎月27日が支払日となりますが、その時に入金の確認が取れていなかった場合は、その段階で、カードが利用停止になる可能性があります

その点に関しては、楽天の公式HPに、以下のように記載されています。

お支払い日は毎月27日(土・日・祝日の場合は翌営業日)となります。
ご入金の確認が取れていない場合、カードがご利用いただけない場合がございます。
また、お引き落とし日以降に弊社あてにご送金いただいた場合でも、すぐにカードがご利用いただけるわけではございません。

うっかりミスで、引き落とし口座へ入金するのを忘れてしまっただけでも、カードが利用停止になるのは、厳しいと思うかもしれません。

ただ、カード会社としては、損失を最小限に抑えるための必然的な措置だとも言えます。

延滞で、カードが利用停止になった場合、自動振替、銀行振り込み、コンビニ払いのいずれかの方法で、支払うことになります。

しかし、支払いが完了した後も、カードが利用再開となるまでには、2~4営業日かかるので、その点は、ご注意ください。

1ヶ月で強制解約になるって本当?

楽天カードで、1ヶ月延滞をしたら滞納したという方がいらっしゃいます。

楽天カードを1ヶ月滞納したら、強制解約(エラーコード2)になりました。とりあえず、滞納金を支払ってきたのですが、これからは毎月予定日に残りは引き落としされますか?

前述したように、楽天カードは、審査に甘いけれども、途上与信などは、厳しい特徴があります。

ですから、延滞をすれば、必然的に強制解約されることを覚悟しておいた方が良いかもしれません。

延滞して信用情報に登録されるタイミングは?

楽天カードで延滞が続くと、信用情報期間に、延滞をしたという異動情報が登録されてしまいます。

これは、一般的にはブラックリスト状態とも言われています。

一度、延滞情報が登録されてしまうと、契約期間中と契約終了後5年以内の期間は、その情報が残り続けるため、別のローンなど新たな借入れをしようとした際などに影響が出るリスクが発生します。

一度、延滞情報が信用情報期間に登録されてしまうと、いろいろな面で、支障が出てきますので、延滞状態は、できるだけ早く、解消しておくに越したことはありません。

また、気になるのは、延滞情報が信用情報期間に登録されるタイミングですが、一般的には延滞をしてから2ヶ月以上、経った段階からとなります。

延滞をしたからといって、数日で、ブラックリスト状態になるわけではないので、その点では、ご安心ください。

仮に楽天カードが強制解約になったとしても、2ヶ月以内に延滞情報を解消すれば、ブラックリスト状態になることは、まずないでしょう。

実際、延滞した翌日から、ブラックリスト状態になったら、うっかりミスも許されないという非常に厳しい状況になってしまいますからね。

楽天カードが払えない場合の対処法

では、楽天カードで延滞しそうになった、あるいは延滞をしてしまった場合、具体的にどのような対処を行っていけば良いのか、解説をしていきます。

支払いを待ってもらえることは可能?

楽天カードで支払いが難しくなってしまった場合、支払いを待ってもらうことには原則的に不可能です。

ただ、コロナで影響については相談に応じるとプレスリリースを行っています。

また、実際にコロナの影響を受けて、支払いを待ってもらえるよう相談した方のフィードバックもご紹介しておきます。

実際、先月27日引き落としで、支払えそうなのが今月20日だったので、20日まで待って欲しい旨を相談したところ、きっぱり断られました。

分割枠もリボも選択できない状況です。

ひとまず15日までは待ってもらえることになりましたが
15日までに支払えなかった場合どうなるか不安です。

これを見てみると、半月ぐらいであれば、待ってもらえそうな感じではあります。

ただ、それぐらいの短い期間だと厳しくて、焼け石に水だと感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

払えない場合の分割交渉は可能?

楽天カードで払えない場合、分割交渉ができないかと考える方も多いかと思います。

その相談を楽天カードにすれば、間違いなくリボ払いを勧められるでしょう

それどころか、こちらから、相談をしなくても、楽天カード側から、リボ払いという形での分割払いを勧めてくることも多いです。

その理由は、リボ払いにすれば、利用者から、実質年15%の手数料を徴収できるからです。

つまり、利用者側にとっては、リボ払いという形の分割払いへ切り替えることによって、一時しのぎはできますが、後々、さらなる出費を強いられることになるわけですね。

また、リボ払いに関しては、一度、ハマってしまうと、返済をしても、なかなか残高が減らなくなります。

その結果、リボ払いの借金地獄に陥ってしまう可能性が高くなるので、注意が必要です。

>>リボ払いはヤバい!2chから分かる現実と対処法

債務整理という選択肢

楽天カードでの支払いが難しく、このままでは、カードを使えなくなったり、ブラックリスト状態になったりする可能性が高いと感じた場合は、弁護士や司法書士を通じて、債務整理の手続きを行うのが良いかもしれません。

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産という種類があります。

例えば、任意整理を行うと、弁護士や司法書士が、楽天カードに対して、利用者の将来的な利息(手数料)をカットした上で、残債を3年~5年で分割返済するというような和解ができるよう任意の交渉を行ってもらえます。

楽天カードの場合、任意整理に対しては、比較的柔軟に対応をしてくれて、分割返済の期間を5年~10年と長くしてもらうことも可能です。

また、楽天カードだけでなく、他の債権者からも借入れがあって、任意整理では解決が難しい場合は、個人再生や自己破産による手続きの方が良いケースもあります。

実際に、どの方法が良いかは、以下の無料の借金減額診断サービスを利用してみてください。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

ちなみに、債務整理を行うと、約5年~10年は、信用情報期間に事故情報が登録されるため、その期間は、新たな借入れができなくなりますし、クレジットカードも持てなくなります。

ですから、債務整理は、あくまでも、このまま放っておくと、楽天カードの延滞が2ヶ月以上続きそうで、信用情報期間に事故情報が登録されてしまうのは、現実的に避けることができないという方にお勧めいたします。

まとめ

楽天カードで延滞になってしまった場合、基本的には、他のクレジットカード会社と同様の形で、粛々とペナルティの対応が進んでいくため、楽天カードの対応がとりわけ厳しいというわけでもありません。

ただ、楽天カードは、カードを作る時の審査は甘いけれども、カードを作った後の途上与信は厳しい傾向があり、延滞をしていない人にも容赦なく強制解約をしたりする時もあるので、その点は、注意した方が良いでしょう。

また、どうしても支払いが難しい場合は、弁護士や司法書士を通じて債務整理を行うことも検討してみてください。