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養子縁組 借金 リセット

「結婚や養子縁組で名字が変わったら、借金がリセットされるかもしれない…」そんな話を耳にしたことはありませんか?確かに、名字が変わると社会的には新しい人生のスタートを切った気持ちになりますよね。しかし、残念ながら借金の世界は甘くありません。

そこで、この記事では、名字を変えることで本当に借金がリセットできるのか、法律的な観点から徹底解説するとともに、名字を変えるよりもっと現実的な借金の解決方法についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

養子縁組して名字が変われば借金はリセット?

まず結論から言いますと…

  • 養子縁組して名字が変わっても借金をリセットすることはできません!

なぜなら、金融機関や貸金業者は名字が変わったことを確認する方法を持っており、あなたの信用情報を追跡する仕組みが整っているからです。ここからは、どうして名字を変えても借金がリセットできないのかを詳しくお話しします。

戸籍から名字を調べられる

結婚や養子縁組などで名字が変わった場合、その内容は、戸籍に記載されることになります。戸籍の情報は、基本的には、第三者が見ることはありません。

しかし、戸籍法第10条の2第1項では、たとえ第三者であったとしても、戸籍謄本などの交付請求が可能であると明記されています。

前条第1項に規定する者以外の者は、次の各号に掲げる場合に限り、戸籍謄本等の交付の請求をすることができる。この場合において、当該請求をする者は、それぞれ当該各号に定める事項を明らかにしてこれをしなければならない。
自己の権利を行使し、又は自己の義務を履行するために戸籍の記載事項を確認する必要がある場合 権利又は義務の発生原因及び内容並びに当該権利を行使し、又は当該義務を履行するために戸籍の記載事項の確認を必要とする理由
二 国又は地方公共団体の機関に提出する必要がある場合 戸籍謄本等を提出すべき国又は地方公共団体の機関及び当該機関への提出を必要とする理由
三 前二号に掲げる場合のほか、戸籍の記載事項を利用する正当な理由がある場合 戸籍の記載事項の利用の目的及び方法並びにその利用を必要とする事由

この法律に基づいて、債権者は、あなたの新しい名字を確認することができるのです。

住民票から住所を追跡される

結婚や養子縁組を行うと、名字だけでなく、住所も変わりますよね。住所が変われば、債権者から見ると、債務者の居場所が分からなくなり、取り立てを行うことができなくなるのではと思うかもしれません。

ただ、もし、あなたが住民票の異動届を出して、新しい住所で転入届が出されていれば、債権者は住民票を通じて、あなたの居場所を追跡することができるのです

その権利は、住民基本台帳法第12条の3第1項に定められています。

市町村長は、前二条の規定によるもののほか、当該市町村が備える住民基本台帳について、次に掲げる者から、住民票の写しで基礎証明事項(第7条第一号から第三号まで及び第六号から第八号までに掲げる事項をいう。以下この項及び第7項において同じ。)のみが表示されたもの又は住民票記載事項証明書で基礎証明事項に関するものが必要である旨の申出があり、かつ、当該申出を相当と認めるときは、当該申出をする者に当該住民票の写し又は住民票記載事項証明書を交付することができる。
自己の権利を行使し、又は自己の義務を履行するために住民票の記載事項を確認する必要がある者
二 国又は地方公共団体の機関に提出する必要がある者
三 前二号に掲げる者のほか、住民票の記載事項を利用する正当な理由がある者

だったら、「住民票を異動しなければ良いのではないか」と思うかもしれません。

ただ、住民票を異動しなければ、

  • 運転免許証の更新
  • 印鑑証明書、所得証明書など各種証明書の発行
  • 確定申告
  • 福祉サービスの利用
  • 選挙権の行使

などが、新しい住所でできなくなり、様々な支障が生じてしまいます。

名字を変えて借金を踏み倒すことのリスク

しかし、それでも中には「名字を変えれば借金を踏み倒せるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、この方法は現実的ではなく、かえって大きなリスクを伴います。そこでここからは、名字変更によって借金を逃れようとする行為の問題点と、そのリスクについて詳しく解説していきますね。

ブラックリストに登録される

借金を返済せずに放置すると、信用情報機関にあなたの情報が記録され、いわゆるブラックリストに登録されます。このリストには名字だけでなく、氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先などが含まれており、名字が変わっても同一人物であることが簡単に特定されてしまうのです。

ブラックリストに登録されると、ローンやクレジットカードの審査が通らなくなるだけでなく、金融機関との取引が制限され、社会的信用を失う結果になります。この状態は信用情報機関が情報を保持する期間(通常5~7年)続くため、生活に大きな影響を与えてしまうでしょう。

法的手続きによる追跡

借金を返済せずに放置すれば、債権者は法的手続きを通じて追跡を行います。特に、裁判所に訴訟を起こされると、以下のような結果を招く可能性があるんですね。

  • 財産の差し押さえ: 確定判決が下されると、給与や預金、不動産などが差し押さえられる可能性があります。
  • 消滅時効のリセット: 借金には通常、商法第522条に基づき消滅時効(一定期間返済がない場合に返済義務が消える仕組み)が適用されます。

このように、名字を変えても債権者が法的に追及を続ける限り、借金を踏み倒すことはほぼ不可能だと言えるのです。

養子縁組を利用した借金の隠蔽は詐欺と見なされる

「養子縁組を利用して名字を変えれば借金が消えるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、こうした行為は法律的に大きなリスクを伴います。特に、虚偽の養子縁組を行った場合は詐欺罪に問われる可能性があるのです。

また、養子縁組によって借金を隠そうとすること自体が、法的な問題を引き起こします。たとえ名字を変えたとしても、金融機関や貸金業者は戸籍や住民票を調査する権利を有しており、隠蔽が発覚すればさらなる法的措置が取られる可能性が高いでしょう。

名字を変えずに借金の負担を減らせる方法

借金問題を解決するためには、名字を変えて逃げるのではなく、法律に基づいた適切な方法を選ぶことが重要です。名字変更や養子縁組では問題の根本的な解決になりませんが、債務整理は合法的かつ現実的な解決策を提供してくれます。そこで、ここでは、代表的な債務整理の方法を詳しく解説し、それぞれのメリットとデメリットについてもお伝えしていきますね。

任意整理

任意整理とは、債権者(金融機関や貸金業者)と直接交渉し、返済計画を見直す方法です。主に将来発生する利息をカットし、元金を3~5年程度で分割返済する形になります。裁判所を通さないため、比較的簡単な手続きで進められる点が特徴です。

●メリット

  • 裁判所を介さないため、手続きが迅速で比較的シンプル。
  • 財産を手放す必要がなく、生活基盤を維持しながら返済できる。
  • 将来利息がカットされるため、返済総額が軽減される。

●デメリット

  • 信用情報機関に事故情報(ブラックリスト)が登録され、約5年間は新たなローンやクレジットカードの利用が制限される。
  • 元金の返済義務は残るため、返済能力が大きく不足している場合には不適切

任意整理は、比較的少額の借金で返済能力がある程度ある方に適した方法です。たとえば、「高額な利息を払い続けて苦しい」という方には有効な手段だと言えます。

個人再生

個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、残額を分割返済する手続きです。特に住宅ローンがあり、家を手放したくない方に適しています。借金の額にもよりますが、最大で5分の1にまで減額される場合があるんですね。

●メリット

  • 借金が大幅に減額され、返済の負担が大幅に軽減される。
  • 住宅ローンを返済中でも、家を維持することができる。
  • 任意整理よりも多額の借金に対応可能。

●デメリット

  • 手続きが複雑で、時間と費用がかかる。
  • 安定した収入が必要で、返済能力があることを証明する必要がある。
  • 信用情報機関にブラックリスト(事故情報)が登録され」る。

個人再生は、「借金の総額が大きく、利息だけで返済が追いつかない」「家を守りながら解決したい」という方に向いています。

自己破産

自己破産は、すべての借金を免除してもらうための手続きです。裁判所に申立てを行い、借金を免責(返済義務の免除)してもらいます。ただし、一部の財産を失う可能性があるため、自分の状況をよく考えた上で選択することが大切です。

●メリット

  • 借金が全額免除されるため、経済的な再スタートが可能になる。
  • 手続きが完了すれば、返済義務から完全に解放される。
  • 利息や遅延損害金も免除対象となる。

●デメリット

  • 保有する一定以上の財産を手放す必要がある(ただし生活に必要な財産は基本的に保護される)。
  • 信用情報機関に事故情報が登録され、約5~10年間、新たな借金やローンが組めない。
  • 免責されない借金(税金や養育費など)もあるため、完全な解決とならない場合がある。

自己破産は、「返済が全く不可能な状況にある」「借金の額が大きすぎて他の方法では対応できない」という方にとって最終的な手段となります。

実際にあなたの返済総額をどれくらい減らせる可能性があるかは以下の方法で簡単に相談することが可能です。

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まとめ

名字が変わると別人物として認識されることを期待する方もいますが、借金がリセットされるわけではありません。現実はそんなに甘くはないのです。名字が変わっても、以前の借金はそのまま重くのしかかったままです。

ただ、借金の返済がどうしても難しい場合は、債務整理で解決してしまうという方法もあります。ですから、一度、視野を広げて、考えてみるのは、いかがでしょうか。