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借金 貯金 バランス

借金返済に追われていると貯金ができず、経済的にも精神的にも余裕を持てなくなってしまいますよね。だからこそ、借金があるけど、いざという時のために貯金したいと思うのは、人の心理として、ある意味、当然のことだと思います。

ただ、貯金を増やそうとすればするほど借金返済は当然のように遅れてしまうのが悩ましいところです。そこで、この記事では、借金と貯金のバランスはどのように取っていけば良いのか、また、借金返済しながら効率的に貯金するためのある方法についても徹底的に解説していきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

借金と貯金のバランスはどう取る?

借金と貯金のバランスはどう取れば良いのか、まず結論からお伝えすると、

  • 貯金は手取り月収の3ヶ月分あるのが理想ですが、カードローンやリボ払いなど金利が高い借金がある場合は、貯金をせずに、返済を最優先すべきです。

なぜ、このようなことが言えるのか、順番に解説していきますね。

貯金の目安は手取り月収の3ヶ月分

まず、貯金のお話がお伝えすると、一般的には手取り月収の3ヶ月分を貯金しておくと良いと言われています。日経新聞のHPにも以下のような記載がありました。

貯蓄があれば困ったことが起こったとき、少なくとも経済的には支えとなってくれます。金額の目安は「手取り月収の3カ月分」。これだけあれば、3カ月間は収入が途絶えても暮らしていけることになります。

実際、生活をする上で、以下のように突然の出費が発生することはよくあるものですよね。

  • 冠婚葬祭があった
  • 突然、リストラに遭った
  • 電化製品や車が急に故障した
  • 台風や地震で家が破損した
  • 病気で入院することになった

そんな時、手取り月収の3カ月分、つまり3ヶ月分の生活費があれば、生活ができなくなってしまうという不測の事態を避けることができやすくなるのです。

借金返済か貯金か判断するポイント

ただ、現在、借金を抱えている人にとっては、いざという時の不安をなくすために貯金をしている間、借金の利息がどんどん増えて現在の負担が増えてしまうと本末転倒になってしまいます。ですから、取り月収の3ヶ月分を貯金するというのは、一つの目安として必要に応じて借金の返済に重点を置いた方が良いケースも出てきます。

その時に重要となってくるのが金利です。

もし、金利が1%前後の住宅ローンや奨学金でお金を借りているのであれば、繰り上げ返済をしても、それほど大きなメリットはありません。低金利で長期の返済が可能ということなので、そのメリットは最大限に活かして貯金を増やしていくのが良いでしょう。実際、奨学金を返しながら、貯金を増やし、余裕のある生活をしている方もたくさんいらっしゃいます。

逆に、借金はできるだけ早くなくしたいと思って、貯金をしないで、無理して奨学金の残債を繰り上げ返済した場合、トラブルが起こって手元にお金がなくなり、高い金利でお金を借りざるを得なくなってしまうリスクが発生します。

カードローンやリボ払いは返済を優先すべき

その一方で、カードローンやクレジットカードのリボ払いなどの残額が多く残っている時は、返済を優先させて方がメリットが大きくなります。なぜなら、カードローンは金利が10%~18%、クレジットカードのリボ払いは手数料が15%と利率が高いので、借金の金額が増えると、利息の金額が膨大に膨らむからです。

例えば、借金の残債が200万円で金利が15%の場合、1ヶ月の利息は24,000円ぐらいになります。そんな利息を毎月支払いながら、貯金を増やそうとすることは、かなり非効率なことだとお分かりいただけるかと思います。

実際にシミュレーションをしてみよう

では、借金と貯金を振り分けた場合、利息がどうなって、貯金はどれくらい貯まるのか、実際にシミュレーションをしてみましょう。

例えば、金利15%で100万円の借金を抱えている人が、毎月、借金返済か貯金に回せるお金が6万円あったとします。その場合のシミュレーションは以下のようになります。

借金返済 貯金 完済までにかかる期間 利息の総額 貯まる貯金
2万円 4万円 6年7ヶ月(79か月) 579,052円 316万円
3万円 3万円 3年8ヶ月(44か月) 301,674円 132万円
4万円 2万円 2年7ヶ月(31か月) 206,514円 62万円
6万円 0円 1年6ヶ月(18か月) 128,396円 0円

この表を見て、多少は利息が増えても貯金の金額を増やしておいた方が良いかなと思うかもしれません。ただ、これくらいの金利であれば、突然、お金が必要になった時でも、数十万ぐらいは簡単に借りることができます。ですから、金利が高い借金が残っている場合は、返済を最優先した方が良いのです。

借金返済しながら貯金を効率よく増やす方法

借金を返済しながら貯金もできるのは理想的かもしれませんが、実際のところ、一度、カードローンやリボ払いの返済地獄にハマってしまうと、貯金ができないどころか、借金返済もうまくいかなくなってしまいますよね。

ただ、そんな時でも、利息をなくして、余裕を持って借金返済しながら貯金をつくる方法があります。その方法は任意整理というやり方です。任意整理では、将来利息をカットすることによって、毎月の返済額を減らせるので、借金が100万円、200万円レベルに膨らんでしまった方には非常に有効です。

あなたの借金や月々の返済額をどれくらい減らせるかは以下の方法で簡単に調べることができます。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

任意整理は債務整理の手続きの一つなので、任意整理後は、完済してから約5年間が過ぎるまでは、新たな借金ができなくなるというデメリットがあります。

ただ、毎月の返済額が減った分を貯金に回していけば、いざという時にも対応できるので、好循環が生まれます。そして、完済後の約5年間が過ぎれば、信用情報も元に戻り、手元には貯金だけが残るようになります。

もし、借金返済に追われて貯金もできず、悪循環に陥ってしまっている人は、生活を立て直すために、一度、任意整理を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

借金と貯金のバランスを保とうとするのは、金利が低い場合は非常に有効な考え方だと言えます。しかし、借金の金利が高い場合は、貯金を作りたいという願望を一時的に封印して返済を優先した方が良いでしょう。

しかし、借金の返済自体が難しいという場合は、任意整理をした上で、返済しながら、貯金を作るという手段を用いることもできますので、そういった方法を進めてみたい方は、ぜひ、法律の専門家に相談をしながら、検討をしてみてください。