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住宅ローンを組む時は、事前にシミュレーションをして問題がないことを確認しながら、進めていくのが基本です。しかし、それでも想定外の出来事が起こって、結果的に住宅ローンの返済地獄に陥ってしまうケースはありますよね。
特にコロナの影響で、不測の事態が起こり、精神的にも経済的にも一気に追い詰められてしまう方がいらっしゃるのも事実です。では、そういった事態に陥った時、他の方はどうやって対処をしているのでしょうか。
そこで、この記事では住宅ローンを組んだ後に不測の事態が起こって地獄を見た人から、体験談を寄せていただき、その人が、その後、どのように立ち直っていったのかお伝えしていきながら、返済地獄から立ち直るためのいくつかの方法をご紹介していきます。
目次
住宅ローンの体験談
今回、体験談を寄せてくだったのは、30代の男性で住宅ローンを組んだ後、想定外のことが起こって、地獄を見た人です。では、具体的にどうやって、そこから立て直したいったのか、ご本人の体験談をご紹介しながら、お伝えしていきますね。
30代で住宅ローンを組む
私は20代の頃から、出来るだけ早くマイホームを持ちたいと思っていました。そのため、若い頃から節約して頭金を確保し、30代の始めに35年の住宅ローンを組むことができたんですね。私が購入した住宅の費用の内訳は以下の通りです。
- 土地代:1,480万円
- 住宅代:2,900万円
- 合計:4,380万円
それに対して返済に関しては、以下のようにスタートしました。
- 変動金利:0.7%(金利の中に団体信用生命保険が含まれています)
- 月々の返済額:9万円台の後半
- ボーナス払い:年2回(10万円ずつ)
- 利息の総額:約500万円
住宅ローンを組む際、メーカーからは、横浜銀行、三井住友銀行、北陸銀行の3社を勧められました。3社とも説明を受けましたが、正直、細かい内容は理解するのが難しかったという印象です。いろいろと考えた結果、北陸銀行と契約しました。北陸にはもともと縁がなく聞いたこともない銀行だったので、少し引っかかりましたが、近くに支店があり単純に金利が一番低かったというのが決めた要因です。
事前に住宅購入時の予算として、利息を含めて5,000万円と事前に伝えていたため、それを考慮した上での返済プランとなっていました。予算通りのローンを組むことができ、これで夢のマイホーム生活ができると喜んでいたんですね。
想定外の収入激減で地獄を味わう
ところ、住宅ローンの返済を始めてから、予想外の状況が起こります。それは収入の激減です。そのきっかけとなったのはコロナでした。
我が家は元々共働きでしたが、妻の会社がコロナの関係で経営が悪化してしまいます。その後、いろいろとあって、結局、妻は退職することになり、2年間ほど専業主婦になってしまいました。さらに夫である私もコロナの影響で昇給がなくなり、残業もほぼなくなってしまいました。ボーナスも例年より少なく、大幅に収入が減ってしまったのです。
シミレーションをしてみたところ、現在の貯金では2年も持たないことが分かります。その時、住宅ローンの重みをズシリと感じるようになり、地獄に突き落とされたような気持ちになってしまいました。
残業代はあてにしていたわけではありませんでしたが、妻の退職は想定外でした。そもそも共働きの約束で住宅購入に至ったのて、妻が会社を辞めると言った時、約束が違うと思ってしまったのも事実です。ただ、理由がコロナなので、強く言うこともできませんでした。
しかし、私自身の気持ちの焦りが妻にも伝わってしまったようで、夫婦関係も何となくギスギスし始め、経済的にも精神的にも地獄を味わう日々がしばらく続いてしまいました。
超節約生活に突入
ただ、このまま、落ち込んだままではいられないので対策を考えるようになります。そこで考えたのが超節約生活です。といっても、我が家は、もともと浪費する方でもなかったので、費用を削減できる部分も多くはありませんでした。また、妻の奨学金返済がまだ続いており、毎月3万円返済している状況だったんですね。
しかし、背に腹を変えることはできないので、そこからさらに節約することを意識しました。言い方は悪いですがケチな生活を送るようになったのです。空調関係は冬場は厚着して、できるだけエアコンはつけないようにするか、設定温度をできるだけ下げようしました。ただ、夏場はエアコンつけない訳にはいかなかったので、設定温度を少し上げて使っていたという感じです。
洗濯機を使う際は、できるだけ、まとめて洗濯するようになり、乾燥機能は極力、使わないようにして切り詰めました。そして、お風呂は家族でまとまった時間に入り、私自身は短時間でお風呂を済ませるようにしていました。こうやって光熱費関係の削減を図ったのです。
基本的に家族には我慢させたくなかったので、自分に関わることでは更に節約に励むようにしました。
- コンビニを使わない
- 外食をしない
- お酒を飲まない
- なんとなく契約していたサブスクと生命保険を解約
- 昼食は取らず毎日2食で生活
- バスは使用せず歩く
という感じで、様々なことで節約に励みました。正直、微々たるものですが、少しずつ費用削減の成果が出てきたところはあります。ただ、精神的にはやっぱり相当きつかったです。
最後は銀行に相談
こうやって徹底した節約生活を行ないましたが、それでも貯金を取り崩しながら生活する状況には変わりなかったんですね。そこで、最後は思い切って銀行に相談することになりました。
実際、銀行に相談をしたところ、銀行側もコロナの関係で、そういった相談の問い合わせは例年より多いと言われて少し安心したところがあります。銀行側も良心的で、結果的に毎月6万円返済、ボーナス払い無しに変更してくれました。月々の負担が減り、だいぶ生活としては楽になったという感じです。返済期間は延長されてしまいますが、余裕が出てきたら繰り上げ返済する予定です。
収入が激減した当初は、住宅の売却もあり得ない話ではないと考えていました。また、私が勤めている会社は副業禁止なのですが、リスク覚悟で隠れてバレないように副業しようかとも考えていました。しかし、結果的に銀行へ相談して本当によかったと思っています。
住宅ローンで地獄を見て学んだこと
住宅を購入する前、ファイナルプランナーに相談して、ライフプランを立ててもらい、余裕があったので安心しきっていたところがありました。
そして、仕事柄、残業がなくなることは住宅ローンを組んだ当時、考えられなかったことでした。また、コロナという不可抗力があったとは、共働きではなくなってしまうなど、最初の段階では想定できていなかったことが重なって、住宅ローンの負担がのしかかり地獄を見るはめになってしまいました。
今回は、最終的に銀行に相談することによって事なきを得ましたし、良い意味で節約への意識が高まり身についたたので、プラスに捉えるようにしています。実際、コロナを機にリモートワークが普及し、働き方の幅も広がっているので、仕事関係で不測の事態が起こっても、多様な視点で対応できるようになったのではないかと思っています。
もっと酷い借金地獄に陥った場合は?
今回の体験談を読んでいくと、この方は、かなり堅実な方であることが分かります。ただ、そういった方でも想定外のことが起こってしまうと、住宅ローンの返済地獄にハマってしまう可能性があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、こちらの方は、しっかりした方だったので、節約と銀行への相談という形で、何とか地獄の状態から立て直すことができました。ただ、人によっては、収支のバランスが崩れて、一気に借金が増えてしまい、最悪の場合は、せっかく手に入れて念願のマイホームを手放さなければならなくなってしまうケースもあります。
銀行に相談することによって、返済プランのリスケをしてもらい立て直すことができれば良いのですが、それだけでは収拾がつかないという方もいらっしゃいますよね。もし、そうなった場合は、弁護士や司法書士に相談して債務整理を行ない、一気に借金の負担を減らすというやり方もあります。
また、債務整理=自己破産で、住宅を手放さないといけないのではと考える方もいらっしゃいますが、債務整理の中には自己破産だけでなく、個人再生といって、住宅ローンの返済は続けながら、他の借金だけを返済していくという方法もあります。実際、住宅ローンで返済地獄に陥った場合、様々な形での対処法があるので、選択肢を増やしながら、ご自身にとって最適なやり方を見つけていくのはいかがでしょうか。