債務整理中にお金が必要になるということは、借金問題を抱えている人の立場上、そのようなことは、債務整理中であろうとなかろうと一定の確率で、突然発生することが十分あり得るからです。

では、そのような状況に陥った時、どのように対処すれば良いのでしょうか?ここでは、債務整理中にお金を工面する方法や注意点について解説をしていきます。

債務整理中にお金を工面する方法

ここで、お伝えしている債務整理中というのは、任意整理や個人再生の手続きを終えて、残債の返済途中という段階のことを意味します。

任意整理での和解、個人再生での再生計画の認可、自己破産における免責許可の決定の前の段階で、借り入れを行なってしまうと、後述するように様々な問題が生じてしまいます。

もちろん、債務整理中は、信用情報機関に約5年~10年間、事故情報が記載されてしまうため、その期間は、ブラックリスト状態ということで、新たな借入れは原則として出来なくなっています

ただ、そんな時でも以下の方法であれば、お金を工面できる可能性があるのでご参考にして下さい。

中小の消費者金融から借りる

債務整理中に借りれる銀行や大手の消費者金融は、まずないと思って下さい。しかし、フクホー、ユニーファイナンス、キャッシングアロー、セントラルなど中小の消費者金融であれば、債務整理中でもお金を工面できる場合があります

ただ、消費者金融は、

  • 融資額が少ない
  • 金利が高い(最大で20%の場合も)
  • 返済不能になった場合の取り立てが厳しいことも
  • 即日融資は難しい

というデメリットもあります。

せっかく、債務整理を通じて、返済の負担を減らすことができたのに、さらに借金を増やしてしまうことは、やはり危険なので、できるだけ避けるのに越したことはありません。

楽天カードやアメックスなら作れる場合も

債務整理中は原則としてクレジットカードを作ることは出来ません。また、既に持っているクレジットカードも更新や途上与信の際に使えなくなってしまう可能性が高くなります。

しかし、そういった中でも、楽天カードやアメックス、あるいはイオンカードなどであれば、任意整理中でも審査に通る場合があるという話もあるので、試してみるのも一つの方法です。

実際に自己破産後でも、クレジットカードを作れたしまった方は、ちらほらといらっしゃいます。

>>自己破産後3年でクレジットカードが作れた人の体験談!楽天・イオンカードは狙い目?

ただ、アメックス自体はキャッシング枠がありませんし(ショッピング枠のみ)、楽天カードも、新規で作る時の審査は甘いけれども、途上与信は厳しいので、そこで使えなくなる可能性が高いとも言われています。イオンカードも審査に甘いと言われると一方で、落ちるという話もよく聞きます。

ですから、そういったリスクは事前に把握した上で、対応を行なってください。

生活福祉資金貸付制度を利用する

生活福祉資金貸付制度は、社会福祉協議会が行なっている公的な貸付制度です。貸付対象は、低所得者世帯、障害者世帯、高齢者世帯となっていますので、債務整理後にお金がなくて、生活費が足らないという方が利用することも可能です。

生活福祉資金貸付制度の貸付条件については、厚生労働省のこちらのページでまとめられています。例えば、生活支援費であれば、二人以上の世帯で、月20万円以内の融資を原則3ヶ月間(最長12ヶ月)受けることが出来ます。

生活福祉資金貸付制度の最大のメリットは、無利子、または1.5%の低金利でお金を工面できるという点です。民間企業ではなく、公的機関が行っている制度は利益を度外視して、行われているので、必要に応じて、積極的に活用すると良いでしょう。

家族や親族から借りる

金融機関や公的機関は、時として頼りになる場合もありますが、債務整理中だと、どうしても厄介なことが多いです。しかし、そんな時、家族や親族にサポートをしてくれる人がいれば、それに越したことはありませんよね。

もちろん、関係が近い故に、お金を貸して欲しいとお願いしたら、いろいろと小言を言われるかもしれません。しかし、いざという時に頼りになるのは、やはり血の繋がった人たちであるので、本当に困った時は、思い切ってお願いをしてみるのも一つの方法です。

また、家族や親族の場合は、よっぽどのことがない限り、利息を請求することはないでしょうから、そういった意味でもメリットは大きいと言えます。

ただ、関係が近いゆえに、約束が曖昧になって、あとでトラブルに発展する可能性がなきにしもあらずなので、「親しき仲も礼儀あり」ということで、期限を決めて、しっかり返済し、返済をした際には、何らかの形でお礼をするのが良いかと思います。

短期間でお金を稼ぐ方法を利用してみる

お金が足らない時は、どうしても、お金を借りるという発想になりがちですが、お金を稼ぐという選択肢も当然ありだと言えます。もちろん、短期間でお金を稼ぐことは簡単ではありませんが、決して不可能ではありません。

こちらのサイトでは、一週間に10万円を稼ぐ方法を扱っていますが、債務整理中の人でもできる方法としては、

  • 新薬モニター
  • 自己アフィリエイト
  • 高収入アルバイト
  • 不用品の販売

などがありますので、是非、参考にしてみてください。

債務整理中にお金を工面する際の注意点

ここまで、債務整理中にお金を工面する方法をいくつかご紹介してきましたが、その際、落とし穴にハマってしまう方もいらっしゃるので、以下の点には、必ず注意するようにしてください。

本当の債務整理中に借入をしたらヤバイ

“債務整理中”といっても、大きく分けると2つのパターンがあります。一つ目のパターンは、先ほども、お伝えをしたように債務整理の手続きをいったん終えて、返済中という段階です。

そして、もう一つのパターンは、文字通り、弁護士や司法書士に依頼をして任意整理、個人再生、自己破産のいずれかの債務整理の手続きを行っている段階です。

実は、後者の場合、すなわち弁護士や司法書士が債権者、あるいは裁判所とやり取りをしている途中だと、お金が必要になったからといって、無断で借入をした場合、バレると最悪の事態が待っています

>>債務整理中に借入をするとばれる?ばれた時のリスクとは?

具体的には、

  • 債権者が交渉を拒否したり、債務整理に反対したりするようになる
  • 債務整理自体が出来なくなって、借金が元の状態に戻る
  • 弁護士や司法書士に辞任されてしまう

という結果につながる可能性が出て来ます。ですから、まだ債務整理の手続きが終わっていない方は、絶対に借入は控えるようにしてください。

闇金は絶対にNG

債務整理中で一般の銀行や消費者金融からお金を借りられない方の中には、闇金からお金を借りようとする人が、いるかもしもしれません。

また、個人再生や自己破産をすると、官報という国の機関紙に名前や住所が掲載されますが、闇金業者は、そこから債務整理を行なった人の住所を入手して、アプローチをしてくるケースもあります。そういった人は、お金に困っていて、かつお金にだらしがなく、闇金の餌食になりやすいと思われているからです。

もちろん、闇金に手を出したら、元の借金生活に逆戻りになるだけでなく、違法な取り立てで、苦しめられることにもなります。ですから、債務整理中にお金に困っても、闇金だけには、絶対に手を出さないでください。

自分なりに判断はしない

債務整理中でもお金を借りることができる方法はいくつかありますが、それでも借入は出来るだけ避けるのに越したことはありません。なぜなら、借金は癖になってしまいやすいですし、その返済に追われて、任意整理や個人再生の手続き後の残債の返済ができなくなってしまうリスクもあるからです。

ですから、債務整理中にお金が必要となって、かつ借入を検討するような場合は、まずは債務整理を担当してくれた弁護士や司法書士に相談してみてください

まとめ

債務整理中にお金を工面する方法はいくつかあります。短期間でお金を稼ぐ方法などについては、特に問題ありませんが、お金を借りる場合は、細心の注意が必要です。

また、これから債務整理をしようとする人の中には、「もし、債務整理中にお金が足らなくなったらどうしよう」と心配されている方がいらっしゃるかもしれません。実際、無理に債務整理を行なってしまうと、債務整理中の返済で苦労してしまうケースが出てくる可能性はあります。

ですから、債務整理を検討中の方には、債務整理中に余裕を持って返済計画を立てられるよう、必ず債務整理に強い弁護士や司法書士に相談されることをお勧めいたします。