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専業主婦でも諸事情で借金の返済ができなくなり、自己破産をすることになる方はいらっしゃいます。
しかし、専業主婦なら誰でも自己破産ができるかというとそうでもありません。
ただ、自己破産だとデメリットが大きいので、その内容と対処法について解決をしていきます。
目次
専業主婦でも自己破産は可能?
専業主婦の中には、
- 夫の収入が少なくて生活費を補うために借金を増やしてしまった
- 家事や育児のストレスを発散するために、ついつい買い物をし過ぎてしまった
- 空いている時間にパチンコなどのギャンブルにハマってしまった
- クレジットカードの月々の支払い額を減らすためリボ払いを利用していたらリボ地獄にハマってしまった
など、様々な事情で借金を抱えてしまう方がいらっしゃいます。
専業主婦の方が抱える大きな問題の一つはご本人の収入がないということです。
借金返済が厳しい時、パートなどができれば良いのでしょうが、諸事情でできない方もいらっしゃるかと思います。
ですから、借金の金額が100万円~200万円の範囲でも返済不能になってしまう専業主婦の方は少なからずいらっしゃいます。
そういった方は、自己破産の申し立てをして、返済能力がないと裁判所に認められれば、免責を受けて、借金をすべてチャラにすることも可能です。
専業主婦が自己破産をするデメリット
自己破産をすると、信用情報機関に事故情報が約5年~10年登録されてブラックリスト状態になるという一般的なデメリットもあります。
ただ、専業主婦が自己破産をする場合は、以下のようなデメリットについても気を付ける必要があります。
自己破産は費用が掛かる
自己破産をする場合、弁護士費用だけでも基本的に数十万円掛かってしまいます。
また、専業主婦は収入が少ない分、それほど高価な買い物をしていなくても、収入に見合わない過大な支出をした、つまり浪費をしたと判断されて管財事件になってしまうことがあります。
自己破産は同時廃止という手続きであれば、裁判所に支払う費用がほとんど掛かりません。
しかし、管財事件になった場合は、裁判所に対して予納金を50万円以上(少額管財の場合は20万円以上)払わなければならなくなります。
元々、収入がない専業主婦にとって、これだけの費用が掛かってしまうとかなりキツイかと思います。
ですから、そういった場合は、法テラスに相談して、民事法律扶助を利用するという方法があります。
この制度を利用できれば、弁護士費用を立て替えてもらい、後から分割払いにしてもらうことも可能となります。
また、自己破産の相談をする時は、同時廃止でできるか、それとも管財事件になってしまうのか、事前に確認をしておくと良いでしょう。
旦那に内緒でできない!?
専業主婦の中には、旦那に内緒で作ってしまった借金があるので、旦那にバレないよう自己破産の手続きをしたいという方も多いです。
ただ、自己破産をする場合は、過去2ヶ月分の家計収支表を裁判所に提出することになりますが、その際に配偶者(夫)の収入もきちんと報告する必要があります。
また、管轄の裁判所によっては、同居人である夫の収入証明書(給与明細や確定申告書)を提出するよう求められる場合もあります。
さらに、場合によっては、お金の流れをきちんとチェックするため、夫の通帳のコピーを提出しなければならない時もあります。
弁護士は守秘義務があるので、専業主婦が旦那に内緒で自己破産をすることも不可能ではありません。
ただ、自己破産は裁判所に提出する書類が多いので、配偶者関係の提出書類がどれくらい必要かは、無料相談の段階で、弁護士にしっかり確認するようにしておきましょう。
関連記事:夫婦で妻だけ自己破産行なう場合の注意点
自己破産をする前に考えるべきこと
専業主婦が自己破産をすることは可能ではあるのですが、やり方によっては、自己破産ではなく別の方法で借金問題を解決できるかもしれません。
収入を増やせないか考えてみる
専業主婦の中には、妊娠中であったり、子供が小さくて保育園にも預けられなかったりして、仕事ができない方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、最近は在宅でアフィリエイトなどインターネットビジネスをしながら、収入を得ている主婦の方も増えています。
また、フルタイムは難しくてもパートの仕事ならできるかもしれませんし、少しでも安定した収入が生まれれば借金返済の状況も大きく変わる可能性があります。
自己破産をしてもその後の生活状況が変わらなければ、元の借金生活に戻ってしまう可能性があります。
ですから、自己破産をするしないに関係なく、収入を増やす方法は検討されることをお勧めいたします。
任意整理で解決できないか検討してみる
専業主婦が自己破産を行なう場合、多額の費用が掛かるなど、デメリットも大きいです。
しかし、自己破産ではなく、任意整理の手続きであれば、債権者1件あたり数万円程度しか費用掛かりませんし、裁判所も通さずに行えるので、手続きも比較的楽です。
任意整理は借金をすべてチャラにする手続きではありませんが、将来利息や手数料をカットして月々の返済額を減額することによって、借金返済の負担をグッと減らすことも可能です。
月々の返済額を減らすことができれば、旦那からもらった生活費の中でやりくりができる可能性も出て来ます。
ちなみに、債務整理には個人再生という手続きもありますが、個人再生は本人に収入がないとできないので、手続きができません。
しかし、任意整理なら本人以外の収入でも返済が可能であれば、手続きを行なうことができます。
また、法律事務所には、専業主婦など女性専用の借金相談窓口を設けているところがあるので、そういった事務所であれば、ストレスを感じることがなく相談をすることができるでしょう。