
借金150万円というのは余裕で返せるのでしょうか?
これは、その人の年収や借金の金利などによって大きく左右されます。
ここでは、借金150万円の返済計画を見ていきながら、どういった条件であれば余裕で返せるのかという点について解説をしていきます。
目次
総量規制から見た観点
借金がいくらまでなら返せるかについですが、逆にいくらまでなら融資が可能なのか決めている総量規制のルールを見ると大体の目安が見えて来ます。
総量規制は消費者金融や信販会社からお金を借りる時に適用されるルールで、年収の三分の一を超える金額は借りることが出来なくなっています。
ですから、150万円の借金をするには年収450万円以上が必要ということになります。
実際、銀行のカードローンなどは総量規制が適用されないので、450万円以上を借りることは可能です。
しかし、現実的に、年収が450万円を下回っている人であれば、150万円の借金を余裕で返すことは出来ないでしょう。
返済計画から見た観点
では次に、返済計画を立てて、そこから余裕で返せるか検証していきます。
金利と月々の返済金額に応じた返済計画は以下のようになります。
金利が8%での返済計画
月々の返済額 | 返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
10万円 | 16ヶ月 | 85,704円 |
8万円 | 21ヶ月 | 107,726円 |
5万円 | 34ヶ月 | 179,170円 |
3万円 | 62ヶ月 | 330,633円 |
金利が10%での返済計画
月々の返済額 | 返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
10万円 | 17ヶ月 | 109,068円 |
8万円 | 21ヶ月 | 137,889円 |
5万円 | 35ヶ月 | 233,301円 |
3万円 | 65ヶ月 | 448,426円 |
金利が12%での返済計画
月々の返済額 | 返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
10万円 | 17ヶ月 | 133,405円 |
8万円 | 21ヶ月 | 169,443円 |
5万円 | 36ヶ月 | 292,289円 |
3万円 | 70ヶ月 | 589,806円 |
金利が15%での返済計画
月々の返済額 | 返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
10万円 | 17ヶ月 | 171,592円 |
8万円 | 22ヶ月 | 219,977円 |
5万円 | 38ヶ月 | 391,756円 |
3万円 | 79ヶ月 | 868,611円 |
150万円を余裕で返せる基準とは?
金利ごとの返済計画から以下のようなことがお分かり頂けるかと思います。
- 毎月10万円ずつ返済出来れば金利に関わらず余裕で返せる
- 毎月3万円ずつしか返済出来ないと返済期間は5~6年掛かってしまう
- 金利が高く、毎月の返済金額が3万円程度だと利息の金額は90万円弱まで増えてしまう
つまり、150万円の借金を余裕で返済するには、少なくとも毎月、8万円~10万円以上は返済に回せるお金が必要になってくるかと思います。
(あくまでも大体の目安です)
また、ここで忘れてはならないのは、この返済計画は、150万円の借金に対して返済のみをひたすら行った場合のシミュレーションであるということです。
実際、毎月ギリギリの生活をしていると、
- 突然、病気になった
- 結婚式の誘いが続いてしまった
- 子供の教育費がかさんでしまった
- 電化製品が壊れてしまった
など、急な出費が発生した時、さらに借入れをせざるを得なくなるケースが出て来ます。
そうなってくると、余裕で返済するどころか、逆に借金が増えて、苦しくなってしまう可能性は高くなってしまうのです。
ちなみに、あなたは一年前と比べて、借金が増えているでしょうか、それとも減っているでしょうか?
もし、借金が減っているのであれば、基本的には、この調子でがんばって返済していけば良いかと思います。
しかし、逆に借金が増えているのであれば、今の生活を何らかの形で変えていく必要があるのかもしれません。
借金150万円は結婚にも影響が
ただ、中には、多少返済期間が延びても、毎月の返済額を減らして、余裕を持ってゆっくり返済していこうと考える人がいらっしゃるかもしれません。
しかし、150万円の借金を返せないでいると、特に若い人は結婚できるタイミングを逃してしまう可能性があります。
ですから、150万円の借金は、副業や節約をして繰り上げ返済をしたり、弁護士や司法書士を通じて債務整理を行って借金を合法的な手段で減らしたりしながら、一日でも早く150万円の借金を完済されるようがんばってみて下さい。