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法テラス 自己破産 期間
「法テラスで自己破産をすると安く手続きをすることができる」という話は聞いたことがあるかと思います。そういった話を聞くと、誰でも法テラス経由で手続きをするのではないかと思うかもしませんが、実際のところは必ずしもそうなるとは限りません。

その理由の一つにもなっているのが「期間」です。そこで、この記事では、法テラスで自己破産をした場合、どれくらいの期間が掛かるのか、お伝えすると共に、法テラスを利用する場合のデメリット、また、直接、弁護士や司法書士に依頼をするメリットについっても詳しく解説をしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

法テラスで自己破産をした場合の期間は?

法テラスで自己破産をした場合、どれくらいの期間が掛かるのでしょうか?

直接依頼する場合よりプラス1ヶ月

結論をからお伝えすると、

  • 法テラスで自己破産をした場合に掛かる期間は7か月から13か月

となっています。これだけ聞くと、長いのか短いのかピンと来ないかもしれませんよね。参考までに、弁護士や司法書士に直接、自己破産の依頼をした場合に掛かる期間は、半年~1年ほどになります。

つまり、法テラス経由で自己破産をすると、直接依頼した場合に比べて、1ヶ月ほど余分に時間が掛かってしまうのです。

法テラスだと時間が掛かってしまう理由

では、なぜ、それだけ余分に期間が長くなってしまうのでしょうか?その理由は、法テラスで自己破産をした場合、

  • 相談できるまでの待ち時間:1~2週間
  • 審査の時間:2~3週間

という形で、直接、弁護士や司法書士に依頼する場合よりも追加のプロセスが必要となるからです。

法テラスでの審査について
ここでの法テラスでの審査とは、民事法律扶助制度といって、弁護士や司法書士へ支払う費用を立て替えたり、分割払いをしてくれたりしてもらえる制度を受けるためのものになります。この制度を受けられることが法テラスを利用する上での最大のメリットとなりますが、その分、時間が掛かってしまうことは事前に認識しておく必要がありますよね。

法テラスで自己破産をする場合の流れ

では、法テラスで自己破産をする場合、どういった流れになるのでしょうか?簡単に説明すると、以下のようになります。

  1. 法テラスに連絡をして相談日を予約する
  2. 法テラスに相談して弁護士や司法書士を紹介してもらう
  3. 司法書士に相談する
  4. 法テラスの民事法律扶助制度を受けるための審査を受ける
  5. 審査に通ったら、自己破産の手続きを進めていく

こうやって見てみると法テラスを利用する際、最終的に審査に通れば、あとはスムーズに行きそうな感じがしますが、それまでが意外に時間が掛かってしまうことがお分かりいただけるかと思います。

法テラスで自己破産をするデメリット

法テラスで自己破産をするメリットは、何と言っても費用の負担を最小限に抑えることができるという点です。しかし、その一方で法テラスで自己破産をする場合は、いくつかのデメリットがあります。

時間が余分にかかる

最初にお伝えしたように法テラスで自己破産をした場合、約1ヶ月ほど、余分に時間が掛かります。

もちろん、時間に余裕がある人であれば問題はありません。しかし、取り立てのプレッシャーで精神的に追い込まれていたりして、1日でも早く借金の呪縛から解放されたい人にとって、この1ヶ月は果てしなく長い期間に感じるかもしれません。

審査に落ちる時もある

時間が掛かっても最終的に法テラスで安く自己破産の手続きができれば良いのですが、場合によっては、審査に落ちて、民事法律扶助制度が受けられなくなるケースもあります。そうなってしまったら、元も子もないですよね。

法テラスの審査では基本的に収入や資産などが一定の基準値以下という条件を満たす必要がありますが、審査の詳細に関しては以下の記事で詳しくご紹介しているのでご参考にしてください。

>>法テラスの審査は落ちる時もある!通らない時はどうする?

自己破産に強い弁護士や司法書士である保証はない

法テラスを利用すると費用の安さは保証されますが、紹介される弁護士や司法書士の質が保証されるわけではありません。もちろん、弁護士や司法書士は一定以上のレベルは確保していることは事実です。ただ、人によって得意分野が違ったりもします。そのため、法テラスで紹介される弁護士や司法書士が必ず自己破産を得意としているとは限らないのです。

実際、法テラスでも、ある程度、弁護士や司法書士を選ぶことは可能です。ただ、あくまでも法テラスに登録している方であることが前提となりますので、選べる範囲は当然のことながら狭くなります。

直接、弁護士や司法書士に依頼するメリット

費用を節約したい方にとっては、法テラスに自己破産を依頼するのも一つの有効な方法ですが、その一方で、弁護士や司法書士に直接依頼することにも様々なメリットもあります。

期間を短縮することができる

弁護士や司法書士に直接依頼をした場合は、何と言っても自己破産の期間を短縮することができるというメリットがあります。早ければ相談をしたその日の内に受任通知を出して、貸金業者からの取り立てをストップすることも可能です。

ですから、スピード重視の方にとっては、直接依頼を絶対的におすすめします。

審査がない

直接、弁護士や司法書士に依頼する場合は、法テラスを通す場合と違って審査を受ける必要があります。これは、時間の節約にもなりますが、審査に落ちて法テラスを利用できないかもしれないという不安を感じる必要もないことを意味します。

自己破産を含めた債務整理の手続きは、借金で苦しんでいる人であれば、誰でも行うことができる手続きです。ですから、弁護士や司法書士に依頼する中で、あなたにあった最適の借金問題の解決法を見つけてください。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

法テラスでなくても費用の分割払いは可能

自己破産を検討している人の中には、費用の分割払いは法テラスを通した時だけでなければできないのではないかと思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、直接、弁護士や司法書士に依頼した場合でも、費用の分割払いに応じている事務所は結構あります

そもそも、債務整理の手続きを行う人たちは、元々お金を持っていないことを弁護士や司法書士の側でも重々承知しています。ですから、事前に支払いに関して、柔軟に対応しているケースは多いのです。

自己破産に強い弁護士に直接依頼できる

法テラスを通した場合は、法テラスに登録した弁護士や司法書士の中から選ぶしかありませんが、直接、依頼する場合は、すべての弁護士や司法書士の中から選ぶことができます。その中でも特に自己破産に強い弁護士に関しては、以下の記事でご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

>>自己破産に強い法律事務所&相談所

まとめ

法テラスを通じて自己破産を行なうとした場合、直接、弁護士や司法書士に依頼するケースに比べて、約1か月ほど多く時間がかかります。また、審査の結果によっては法テラスのサービスを受けられなくなる可能性もあります。ですから、法テラスを利用する場合は、そういったデメリットも事前に理解した上で、申請されることをおすすめいたします。

また、直接、弁護士や司法書士に依頼をした場合でも、分割払いに対応した事務所はありますし、何よりもスピーディーに対応をしてくれますので、早く借金問題を解決したい方は、直接、依頼してしまうのも良いかと思います。