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減額シュミレーター 実際

借金の返済に困っている人が、SNSやネットサーフィンをしていると、減額シュミレーターの広告が出てくることってありますよね。その広告の文言を見てみると、借金がどんどん減るような文言が書いてあるので、逆に怪しいと思ってしまう人もいるかもしれません。

こういった減額シュミレーターに関しては、弁護士や司法書士やおすすめするコメントを残していますが、弁護士や司法書士は減額シュミレーターを運営している当事者の方なので、おすすめするのは当然ですよね。

ただ、この記事では、もう少し現実的な観点から、減額シュミレーターは実際どうなのかお伝えしていきます。減額シュミレーターを利用するかどうか判断される上でのご参考にしていただけますと幸いです。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

減額シュミレーターは実際どうなの?

減額シュミレーターは実際どうなのか、以下の点から切り込んでいきます。

  • 実際に借金は減額されるの?
  • 広告を出す人はどうやって利益を得ているの?
  • なんで債権者は借金の減額に応じるの?
  • 実際のところデメリットはどうなの?

一般的なところから、少し生々しい現実的な話まで深掘りしてお伝えしていきますね。

実際に借金は減額されるの?

まず、そもそも借金は実際に減額されるのでしょうか?この疑問に対する答えを簡単に書くと、国が認めた借金の減額方法である債務整理を使ったやり方なので減額できる可能性はあるが、その人の借金の状況によるところも大きいということになります。減額シュミレーターの仕組みを簡単に言ってしまえば

  1. 減額シュミレーターの診断を受ける
  2. 弁護士や司法書士から返事が来て債務整理を使った借金の減額方法を教えてくれる
  3. 弁護士や司法書士に債務整理に依頼する
  4. 債務整理の手続きで月々の返済額、返済総額、借金自体の減額などを行なってい

というカラクリになっています。債務整理を使った借金減額の仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説をしているので、ご参考にしてください。

>>借金減額のからくり(仕組み)!シミュレーターで本当に減額できる?

ただ、ここではもう少し現実的な実際の話をしていきますね。

実際、借金が減額できるといっても、借金が最低でも100万円以上あるくらいの人でないと、債務整理をしてもあまり意味はありません。

なぜなら、債務整理を行なうには弁護士や司法書士に支払う費用が発生するからです。そのため、借金が数十万円ぐらいの人であったり、一社からのみ借金をしている人であったりしたら、弁護士や司法書士への報酬費用の方が高くなってしまうリスクが高く、債務整理をする意味がなくなってしまう可能性が高いと言えるのです。

また、以前は、過払い金といって消費者金融に対して、必要以上に高い金利で利息を払っていたことが判明して、払い過ぎた利息を取り戻すことができるケースがよくありました。しかし、2010年に改正貸金業法が完全に試行された後に借入を始めた場合は過払い金が発生しません。そのため、最近は過払い金が発生しないケースが増えており、以前のように簡単には借金が減らなくなってきているのも事実です。

減額シュミレーターを利用する際は、そういった現実的な実際の話も事前に理解しておくことをおすすめいたします。

広告を出す人はどうやって利益を得ているの?


減額シュミレーターの広告は、人によっては毎日のように流れてくる場合がありますよね。ただ、借金の減額診断は無料ということになってしまうし、広告の内容も、「あなたの借金の負担は減らせる」というものばかりです。あなた自身が金銭的にマイナスになる話ではないのに、広告を出す人はどうやって利益を得ているのでしょうか?

この点に関してもお伝えすると、広告を出す弁護士や司法書士は、依頼をした人の一部が、報酬費用を支払うことによって利益を得られる仕組みになっています。報酬費用は事務所によっても異なりますし、これ以外にも裁判所に支払う費用もありますが、そういった分も含めて、債務整理を行なった際に掛かる費用は大体以下のようになります。

  • 任意整理:一社あたり3~5万円
  • 個人再生:30~50万円
  • 自己破産:30~80万円

もちろん、債務整理にかかる費用以上に、借金を減らすことができれば、あなたは経済的な利益を得ることになります。そして、弁護士や司法書士も広告費をかけた分以上のリターンを得ることができるのです。

なんで債権者は借金の減額に応じるの?

債務整理をすると、あなたは借金を負担を減らすことができますし、減額シュミレーターを提供している弁護士や司法書士もその報酬費用によって利益を得ます。しかし、その一方で、あなたにお金を貸した債権者は、借金の減額に応じるなど一方的に損をすることになりますよね。

ただ、個人再生や自己破産の場合は、国が認めた法的な手続きによって進められるので、債権者としてもそういった手続きには応じざるを得ません。また、任意整理の手続きは、裁判所を通さない任意の交渉になりますが、そこでは、基本的には将来的にかかる利息をカットし、元本だけを分割払いするという形で和解するケースがほとんどです。この場合、債権者は利息としての利益を得ることができなくなります。

ただ、それまであなたが、すでにたくさんの利息を払ってきた場合、すでに債権者は十分に利益を得ているので、損失は生まれないことが分かります。さらに、あなたが借金を返済せずに滞納をしていると、督促をするのも手間が掛かりますし、下手をしたら時効が過ぎてしまう可能性もあるので、任意整理の和解に応じた方が、メリットは大きいと判断しているのです。

実際のところデメリットはどうなの?


減額シュミレーターを利用するだけであれば、はっきり言って何もデメリットはりません。しかし、債務整理の手続きまで行なうと、ブラックリストに載るなどのデメリットが発生します。ブラックリスト状態になる期間は約5年~10年ですが、詳細に関しては以下の記事で詳しく解説をしています。

>>借金減額シミュレーターでブラックリストに載る?どこまでなら大丈夫?

ブラックリスト状態になると、

  • 新たな借り入れができなくなる
  • 車や住宅のローンが組めなくなる
  • クレジットカードが使えなくなる
  • スマホの機種代の分割払いができなくなる

などのデメリットが生じます。実際にここまでのことが起こるとは、減額シュミレーターの広告には書いていないことが多いです。しかし、債務整理の手続きを行なえば、必ずこういったデメリットは甘受しなければなりません。

ですから、こういった不便さを味わいたくない人は、債務整理をしないで、がんばって自力返済を続けてみるのも良いかと思います。しかし、こういったデメリット以上に借金の負担を減らせるメリットの方が大きいと感じるのであれば、債務整理を行なった方が良いと思います。

まとめ

減額シュミレーターを使うと、借金の負担を減らすことができるというのは決して嘘ではありません。ただ、実際のところはどうなのかという話を知らなければ、思ったように借金を減らせないことが分かってショックを受けることもあります。

広告の言葉を鵜呑みにして甘い気持ちで利用したら、結果的に騙されたという気持ちになったりすることだってあるかもしれません。ですから、この記事ではできるだけ現実的な話をお伝えしました。

ある程度、減額シュミレーターの実際の話を知った上で、利用すれば、より正しい判断をしやすくなるので、ぜひ、借金問題に悩んでいる方は、そういった事情も踏まえた上で、利用してみてください。