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アコムからの借金の返済がキツイと減額交渉ができないかと考えることはありませんか?アコムは、大手の消費者金融なので、中小の消費者金融と違い、様々な交渉に対して柔軟に応じてくれるのではないかと期待する方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、実際のアコムの対応について見てみると、かなり厳しい現実が待っているとも言えます。そこで、この記事ではアコムに直接交渉した場合と、弁護士や司法書士に任意整理を依頼した場合において、アコムは減額交渉に応じてくれるのか、徹底的に解説をしていきながら、具体的な対応策についてもお伝えしていきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

アコムは減額交渉に応じてくれる?

アコムは借金の減額交渉に応じてくれるのでしょうか?まず結論から言うと、

  • 個人で減額交渉をしても対応はしてもらえないですし、任意整理をしても借金自体の減額交渉は難しいケースが多いです。

まず、個人で交渉を行なった場合ですが、減額交渉は不可能です。ちなみに、アコムの公式HPでのQ&Aでは、以下のような記載があります。

Q. 今月はいつもの返済金額だとちょっと厳しいのですが...
A. 一時的な約定返済金額の減額など、ご返済金額に関するご相談を電話で承っております。アコム総合カードローンデスクまでお問い合わせください。
※返済金額の減額により、返済金額合計および返済回数が増加する場合があります。

アコムのHPのQ&Aでは、アコムの借金自体の減額交渉に関するものはありません。その代わり、毎月の返済金額の減額交渉には応じているとは記載されています。ただ、ここでの注意書きにも明記されていますが、アコムへの月々の返済額の減額交渉に成功したとしても、結果的にアコムに対して支払う返済金額や返済回数は原則として増えてしまいます

あと、もう一つのやり方として、アコムに利息だけ返済するよう交渉するというやり方もありますが、この方法も含めて、アコムへの直接交渉をした場合は、問題の先送り的な対応しかできないということが言えるのです。

>>アコムは利息だけの返済でも大丈夫!

任意整理でアコムは減額交渉に応じる?

それでは、次にアコムの借金に対して任意整理を行なった場合の対応について詳しく解説をしていきます。

任意整理しても借金自体の減額交渉は難しい

アコムの借金の任意整理すれば、借金の減額交渉が比較的に簡単にできるのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれせん。ただ、残念なお知らせをすると、任意整理を行なった場合でも、借金自体の減額交渉をするのは難しいです。

もちろん、借金自体の減額交渉ができるケースもあります。それは過去に利息を払い過ぎていた場合です。アコムの任意整理を依頼すると弁護士や司法書士は、まずアコムからず取引履歴を取り寄せます。そして、以前、利息制限法を超える金利で利息を払っていたことが分かれば、その分を、残債から減額する交渉を行なうことができます。さらに、戻ってくる利息が、残債を超えた場合は、その分を過払い金として請求することができます。

ただ、この過払い金については、2010年6月以前にアコムから利息制限法を超える金利でお金を借りていて、かつ最後の取引から10年が経っていないということが発生条件となります。ですから、時間が経てば経つほど、過払い金が発生する確率は下がり、借金自体の減額交渉が難しくなることがお分かりいただけるかと思います。

アコムの借金を任意整理するメリット

任意整理をしてもアコムの借金の減額交渉は難しいと聞くと、任意整理をする意味がないのではないと思ってしまうかもしれません。しかし、アコムで任意整理を行なうと別の観点でメリットがあります。

アコムに対して任意整理を行なった場合、どのようになるかは、銀座中央法務事務所が最新の情報をアップしてくださっています。その内容によると、アコムに対して任意整理の交渉を行なった場合、以下のような条件を引き出すことができることが分かります。

  • 将来利息:全額免除
  • 経過利息:和解日まで全額付ける必要あり
  • 分割払い:48回~60回

アコムでは将来利息がカットできる

将来利息とは、任意整理で和解をした後の利息を指しますが、アコムの借金を任意整理すると、この将来利息を支払う必要が基本的にはなくなります。アコムは、大手の消費者金融ですが、最大金利が18%とかなり高めに設定されています。そのため、通常の返済だと、返済をしてもその大半が利息で取られてしまうため、なかなか元本が減らないというジレンマに陥ってきますよね。

>>アコムの借金がなかなか減らない理由

しかし、任意整理を行なえば、そういった将来利息を支払う必要がなくなるので、借金の負担がかなり楽になります。これは借入をしている条件によっても異なりますが、本来、支払うべきであった利息から、任意整理後に支払う総額を差し引いた金額は100万ぐらいになるケースもあります。ですから、それだけでもアコムの借金を任意整理する価値は高いと言えるのです。

経過利息の免除は難しい

その一方で、経過利息とは、任意整理の前、最後に返済をした日からアコムとの和解契約が成立する日までに発生した利息のことを指します。債権者によっては、経過利息もカットされることもあるのですが、最近のアコムは、経過利息の免除には応じていないと言われています。

アコムを任意整理した場合での分割払いの期間の目安

アコムの借金を任意整理すると、将来利息をカットした上で、分割払いをする形で和解契約を行なうのが通常の流れとなります。通常の返済であれば、利息が掛かる分、分割払いの回数が増えて、返済期間が延びるほど、最終的に支払う利息が増えてしまいます。しかし、任意整理を行なった場合は将来利息が掛からず、元本だけの返済となるため、分割払いの回数が増えるほど、債務者にとっては有利になりますよね。

アコムの場合、分割払いの回数は36回~60回が目安となっていますが、これを期間に換算すると3年~5年です。これは他の債権者と比べても同じくらいだと言うことができます。

ただ、これはあくまでも一般的なアコムの対応であり、あなたの借金の状況やアコムとの交渉によって変わってくるところもあるので、気になる方は、任意整理に強い事務所に無料診断を依頼してみてください。

>>任意整理に強い法律事務所&相談所

アコムが任意整理に応じないケースとは?

アコムは基本的には任意整理に応じてくれますが、任意整理をする人の借金の状況によっては、応じてくれない場合もあります。その具体的な条件についてもお伝えしていきいますね。

借入期間が短い

アコムの借金を任意整理しようとした場合、借入期間(取引期間)が短ければ、任意整理に応じてくれない可能性が出てきます。特に、借入期間が1年未満であれば、応じてもらえない可能性が高いです。

借入期間が長ければ、その人はすでに利息の支払いということで、アコムに対して莫大な利益にもたらしているわけですから、アコムとして任意整理に応じやすくなるのは、ある意味、当然の話ですよね。

逆にアコムへの借入期間が1年未満の人でも任意整理に応じてしまうようなことをしているとアコムの利益はどんどん削られていってしまいます。そのため、アコムが任意整理に応じなくなってしまうというのは逆の立場に立って考えれば、納得が行く話です。

収入が安定していない

アコムの借金を任意整理するための大きな条件の一つとして、収入が安定してないという点が挙げられます。アコムで任意整理を行なった場合、4年~5年を掛けて分割払いをしていくという形に和解をしていくことになりますが、そこで安定した収入がなければ、途中で返済ができなくなるというリスクが発生します。

途中で返済ができなくなると、和解が破棄となり、そこで一括返済が求められるようになったり、再和解、あるいは場合によっては個人再生や自己破産の手続きを行なったりしなければならなくなってきます。

そのため、そのような可能性がある場合は、アコム側としては最初から任意整理に応じないという形で対応する可能性も出てくるのです。

分割払いでも返済できない

任意整理で将来利息をカットした上で、分割払いができるようになると、返済負担は軽くなりますが、それでも、まだ払えないというケースは出てきます。例えば、アコムへの借金が150万円あった場合、月々の返済額は分割払いの回数ごとに以下のようになります。

  • 36回払い(3年):41,667円
  • 48回払い(4年):31,125円
  • 60回払い(5年):25,000円

もし、アコム以外の債権者からも借金をしていた場合、月々の返済はさらに増えますよね。そのため、たとえ安定した収入があっても、和解後の月々の返済額を払えない場合は、アコムが任意整理に応じてくれない可能性が出てくるのです。(もちろん、その前に、担当の弁護士や司法書士が止めるべき話ではありますが)

和解の条件は厳しくなりつつある
アコムの任意整理への対応は年々厳しくなってきているところがあります。例えば、経過利息に関しては、以前は、免除にも応じてきましたが、最近は応じなくなりつつあります。また分割回数も以前は、48回で和解することが多かったですが、最近は36回になってしまうケースが増えているという話もあります。

さらに遅延損害金に至っても、他の債権者であれば免除してもらえることもありますが、アコムは免除に応じてくれない場合もあるので、注意が必要です。

>>アコムの遅延損害金の免除は可能?確率を確実に上げる方法をご紹介

アコムが任意整理に応じない場合は?

もし、アコムが任意整理に応じないような状況が発生した場合は、個人再生や自己破産で解決するという方法もあります。任意整理は裁判所を通さない任意の交渉なので、債権者によっては、応じないというケースも出てきます。

しかし、個人再生や自己破産は裁判所を通じた法的な手続きとなるため、その結果は裁判所の判断に委ねられます。また、任意整理では借金自体の減額交渉が難しいとお伝えしましたが、個人再生では借金を約5分の1に減額することができますし、自己破産に至ってはすべての借金が原則免責としてもらうことも可能です。

ただ、個人再生や自己破産には、その分、費用が掛かったり、国が発行する官報に名前や住所が記載されたりするなどのデメリットも発生します。ですから、そういった観点については弁護士や司法書士ともよく相談しながら、最終的な判断をされることをおすすめします。

まとめ

アコムからの借金の返済が難しい場合、任意整理を依頼すれば減額交渉に応じてもらえるかもしれないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際は仮に任意整理を行なったとしても、借金自体の減額交渉自体に応じてもらえる可能性は低くなっている現状があります。

しかし、任意整理を行なえば、アコムは将来利息をカットした上で、残債を36~60回の範囲で分割払いに応じてくれる可能性が高いので、それによって最終的な返済総額を減額することによって、借金の負担を減らすことも可能です。

ただ、その一方で、アコムとの取引の状況やその人の返済能力によっては任意整理に応じてもらえない可能性もあるので、まずは弁護士や司法書士の減額診断だどを受けてみて、どれくらい借金の負担を減らせることができるのか、相談してみることをおすすめいたします。